はつらつレポート

政治はだれが動かしているのか

2010年9月5日

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講演会が続きます。今回は一橋大学名誉教授の渡辺治さんを講師に「民主党政権下での地方政治の行方、川崎市政への影響を考える」というたいへんタイムリーなテーマで開催しました。渡辺先生は2時間近く、よどみなく流れるように話され、一見わけのわからない今の政治が、じつはある力によって動かされていることがわかりました。

もともと民主党は第二保守党として、自民党と同じ政策を、どっちが早くやるか競うことで成長してきました。しかし2007年の参院選のマニフェストで突然「国民の生活が第一」という方針に転換します。それが自民党の悪政に愛想をつかした自民党支持者にも支持されて、政権交代にまで至るのですが、その転換をさせたのは、小泉構造改革でいためつけられ、日々の暮らしが本当にたいへんになった国民が、やむにやまれず声をあげた、その運動の大きさに、民主党が揺れ動いたからだ、というのが、渡辺先生のまず最初の分析でした。後期高齢者医療制度の大反対運動、障害者自立支援法は全国で訴訟に発展しました。極めつけは反貧困運動で組合も政党も従来の枠組みを完全に超えて、今の政治の根幹を揺るがすような世論ができたことでした。民主党は内部にいろんな勢力を抱えながら、これまでと全く違う、国民が望む政治をすると表明したのは、そういうわけだったというのです。

しかし、それは、福祉なんか充実せずに、税金の使い道は少しでも儲けにつながるようにしたいと、巨額の献金をしてきた人達にしてみれば、困る政治です。だからだれを首相にするか、政治の裏舞台でこの綱引きが行われているというのが、今の事態だということなのです。

さて、そういう情勢のもとで、そうそう、講演会の核心は川崎市政はどうなるかということでした。「地方分権」「地域主権」という名のもとに、本来国がやらなければならない保育所の整備とか、医療とか介護とか、そういう国民生活にとって絶対に必要なことを次々に地方自治体におろし、お金は一括交付金という名で、「これだけやるからあとは自分たちで考えなさい」「足りなければ住民から取りなさい」という仕組みを押しつける方向が検討されています。これがいかに住民の暮らしを破壊するか、明らかにされました。でも大丈夫。この10年、ホントに生活がひどくなり、このままでは生きていけないと、いろんな運動を頑張ってきました。議会でも、その声 を取り上げ続けてきました。それが政治を一歩前にすすめる力になったということに、とても勇気というか、元気をもらいました。今はもともと政治を牛耳っている人達の巻き返しが台頭している。それをさらに巻き返せばいいのですね。その力を私たちは持っていると思います。元気いっぱい9月議会に取り組もうと思います。15日が代表質問。今が原稿書きの真っ最中です。筆が進む!かな。