井口まみ
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市民のためのタウンミーティングにしよう

untitled 市長が、10月12日の多摩区を皮切りに、全7区でタウンミーティングを開催すると発表しました。今後3年間に何をするのかを決める「第三期実行計画」と、財源をひねり出す「行財政改革プラン」の素案の案ができたので、それを説明するのだそうです。しかし中身を市民に知らせずに、いきなり集めても、わけがわからない。しかもその中身が、市民に取って決していいものではないと、まず皆さんにお知らせしようと、「学習会」を開催しました。

特に悪いのが「行財政改革プラン」です。これまでも同じ名前のプランがあり、そのおかげで、福祉をどんどん削り、これでもかっていうくらい市民生活が切り縮められました。もう絞るところがないと思ったのですが、なんと、障害者や高齢者の「これは手を付けてはダメだろう」と思われる大事な制度も「見直す」という言葉のオンパレードです。

学習会に100人近く集まっていただき、全員にそのプランの本文を配りました。タウンミーティングがあるから事前にほしいといっても、区役所には置いてなかったそうです。皆さんで見れば見るほど、「これもあれも見直しだ」と驚きの声が次々。障害者の方は「市は弱者を見捨てているとしか思えない」という声まで上がりました。

しかし、事前に見なければ、おそらくタウンミーティングでは聞こえのいいところだけ説明するのでしょう。そして、意見を聞いたって、それは市民の声を聞いたことにならない。市長の独演会でしかありません。そして、意見を聞いたという既成事実だけ作って、結局思うとおりにごり押しするのです。そんなやり方に川崎の市民は泣き寝入りはしないぞ。そういう思いを共有する学習会でした。