井口まみ
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震災の時、障がい者は…考えなければならないことがたくさんありました

IMGP0423 東日本大震災が起きてから7カ月になろうといています。いまだにたくさんの支援をしなければならないのだと思うのですが、報道も減ってしまい、現地がどうなっているのかもなかなか分からなくなっています。

そのなかで、障がい者の方たちはどうしているのか、本当に気になっています。石巻市の仮設住宅でお話を伺った時も、「寝たきりの難病の妻と避難所で3週間も暮らさざるを得なかった」という方に出会い、命にかかわる問題だと思っていました。神奈川の障がい者団体が、この半年間に何回か支援に行った様子を聞く機会があり、参加してみました。

被災後1カ月目に行った時は、だれがどこにいるのか役所もつかむことができず、避難所を独自に回って、「ここには困っている人はいませんか」と聞いて歩き、6月には、役所からもらった名簿をもとに一人ひとり探し歩き、要望を聞いては役所に伝えるという仕事をしたそうです。8月になって、ようやく作業所の再建などに取り組むようになっているようですが、財政的な支援がなく、本当に困っているようです。

この報告を受け、県内の障がい者や医療関係者、自治体職員が首都圏で地震があったとき何が問題かというディスカッションをしました。わずかな時間ではとても言いきれないほどの不安やとまどいが明らかになりました。

私も6月議会で、避難所では暮らせない人たちのために福祉施設を2次避難所にするという制度の周知をとりあげましたが、具体的にきちんと機能するようにもっと意識的に取り上げていく必要があると思いました。こうした各分野の具体的な対策をみんなでやっていかないと、本当に地震があったとき、どうなってしまうのか、と焦りも感じてしまうこのごろです。