井口まみ
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12月議会が終わりました ~一般質問 学校のエレベーターと武道場~

気がつけばもう12月29日。あっという間に年末です。11月末から開かれていた12月議会の報告をしなければ、今年を終えることはできません。というわけで、一気に12月議会の報告です。今回の一般質問は4テーマ。そのうちまず2つを紹介します。

学校の施設改善で、エレベーターと武道場を取り上げました。いまやバリアフリーというのは当たり前のはず、ですが、学校はいまだにエレベーターがないというところが、半分以上です。体の不自由な子どもが入学してくると、そこからどうするか検討が始まり、その子が卒業するまでに設置されればいいほう、という状況です。現在障がい児がいて、設置要望が上がっている学校がいくつあるか質問したところ、15校!そのうち来年度は5校にしかつかないそうです。要は予算の問題です。駅だって道路だって、バリアフリーのためにさまざまな努力をしているのですから、直ちに設置するよう強く要望しました。

中学校では、武道が必修になります。柔道か剣道を選ぶのですが、支度がたいへんなので多くの学校で柔道を体育の時間にやっています。しかし全国的には柔道の授業で骨折などの怪我が多発しており、問題になっています。危険な技を教えない、やらせない、教師の研修を充実させるなどの問題と同時に、武道場がない学校は体育館に畳を敷いてやっているため、畳が動いて、隙間に指が挟まり骨折するという事故が多いので、武道場を作るよう国も指導しています。川崎市では7割の中学校には武道場がありますが、後の学校には設置予定がありません。具体的に菅中学校をとりあげて、防犯上問題のあるプールと合築で建てたらどうかと提案しました。これは保護者の皆さんの強い願いなのです。答弁はいまいちでしたが、引き続きとりあげようと思っています。

障がい者のグループホームの世話人の労働条件の改善を求めました。川崎市もこれから障がい者のグループホームを増やすには、職員の確保がどうしても必要だと認識しています。つまり、あまりにたいへんな仕事なので次々にやめてしまい、施設を維持していくことが難しいのです。それもそのはず。世話人の仕事は夕方、ご飯を作ってみんなをお風呂に入れ、就寝。朝ごはんを作って仕事に送り出します。なかなか社会的な活動のむずかしい障がい者が、4、5人で共同生活を行っているのですから、いろんなことが起こります。世話人は夜はほとんど眠れません。しかし、夜は寝ているからと労働時間に計算されず、普通の8時間労働分の給与しか出ないのです。時給も低く、正規労働として働き続けられる賃金にはなりません。しかも、障がいの専門知識がなくてもとりあえずご飯が作れて、夜泊まれる条件の人ということで探しますから、障がい者の対応に疲れ果ててしまう人もいます。これでは障がい者が地域の中で暮らせるようにといっても、掛け声ばかりです。私は、専門知識を持った人が、働き続けられる賃金で、きちんと対応するべきだと求めました。そのための補助を出すべきだと迫りました。答弁は「今後検討する」というものでしたが、これも言い続けることが必要です。

あとの2つは次回に。