はつらつレポート

「緑を守った」お祝いの会がありました

2012年4月22日

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「ありがたき市民(たみ)の力で我生きん たまみの山に永遠(とわ)に花咲く」。

タマミノヤマザクラの精が、緑地のそばに住んでいる人の夢枕に立ってうたったのだそうです。山桜の花はもう終わってしまったようですが、本当に住民の力で守り抜いた、多摩美特別緑地保全地区の中にある山桜が「切らないでくれてありがとう」と言いに来たと、代表の方が力説しておられました。

麻生区多摩美の豊かな緑地に囲まれているのに、ほんの少し残ってしまった細長い斜面が、ディベロッパーに買われて、危険な急傾斜の宅地になろうとしていたのが、約10年前でした。近隣の住民のみなさんが、「ここを崩されたら、連続した緑地が分断され、この豊かさがなくなってしまう」と、保全するよう市議会に請願を提出しました。10年間の運動を経て、川崎市が保全する緑地の基準を改定させて、ついに、昨年秋、多摩美特別緑地保全地区として保全することが決まったのです。本当に住民の皆さんの熱い思いが政治を動かしたのでした。

今日はそのお祝いの会です。お天気が悪かったので、山の写真は、お天気のいいときに撮りにいってアップしようと思います。ぐるっと見回してもすべてみどり。ここが川崎だろうか、と思うような素敵な空間です。空き地と見ればなんでも家を建てたいディベロッパーは、そんなことはお構いなしに宅地造成の申請を出し、川崎市はあっさりと許可を出し、今にも木が切られるところでした。議会の請願を受け、当時まちづくり委員だった私は、ここを何度も見に来て、お話しも聞いて、請願を採択させた思い出の場所です。この採択を受けて、川崎市は、ころころ替わるディベロッパーと粘り強く交渉して、ついに市が取得することに成功したのでした。川崎市の担当者も「住民のみなさんの熱意に動かされた」といいました。

そのみなさんが、その当時のことや、今の山の豊かさを語ります。壁にはさくらを詠った短歌や俳句が飾られ、そのなかにこの「タマミノヤマザクラの精」の歌も飾られていました。ようやく顔を出したたけのこやのらぼうの料理も並び、春を感じます。

うれしくてたまらないひとときでした。