井口まみ
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新しいプラネタリウムが開館しました

ぷりn川崎市は川崎市青少年科学館を改築し、プラネタリウムも世界一になりました。映し出される星の数が世界一なのだそうです。初日に見ることができましたが、実はプラネタリウムというのを見るのは初めて。その美しさにびっくりしました。

愛称とマスコットを募集して、とてもかわいいものが決まりました。愛称は「かわさき宙と緑の科学館」と「サイエンスプリン」。マスコットは写真の「かわさきぷりん」。なぜプリンかというと、プラネタリウムの外観がプリンの形をしていて、プリンちゃんの頭は生田緑地の成り立ちを示す地層と、多摩川の波を表しているのだとか。豊かな発想ができるのだなあと感心しました。

この科学館は川崎市唯一の自然科学系博物館。市の職員である学芸員さんが、展示の内容、レイアウトなどを考えて、いかにわかりやすく川崎の自然や成り立ちを伝えるかと知恵を絞っています。市内のすべての小学校が、必ず見学に来ていて、今回、新しいプラネタリウムで、自分の学校の校庭で星空を眺めているような映像を全校分つくってあるのだそうです。子どもたちは必ず見られるのに、一緒に住んでいる大人は見たことがないのではもったいない。私たち大人もみんなで見てみたいものだと思いました。

全国で博物館や図書館まで民間委託をしているところが増えています。しかし、それはやってはならないと、こういうところを見るといつも思います。市民や子どもたちが、この博物館を通じて何を学ぶべきなのか、それを考えるのが教育委員会の仕事です。その具体化をするのが最前線の学芸員さんです。その土地のことを学び、社会教育の内容にまで高めるには時間がかかります。市の職員としてしっかり根付いてこそよい社会教育もできるのだと思います。大学を出て学芸員になろうと思っても今は本当に狭き門です。なんでも民間委託ではなく、自治体の役割をこういうところでもしっかり発揮してほしいものだと思いました。