はつらつレポート

京都市と静岡県島田市に視察に行きました

2012年5月12日

市議会環境委員会の視察で、京都市と島田市に行きました。どちらも廃棄物処理についてでしたが、たいへん興味深いものでした。

IMGP0820京都では、捨てる天ぷら油を集めて、ゴミ収集車や市バスの燃料にするというプラントと、ペットボトルやビン・缶などの分別を障害者の作業所に委託している施設を視察しました。

全国では、いろんな自治体で天ぷら油を車の燃料にする事業はやっていますが、だいたい業者に委託していて、市が直営でやっているところをあまり知りません。なぜ直営なのか聞いたところ、「委託して作る燃料は不純物が多く、環境対策で改良が進んでいるディーゼルエンジンのフィルターがつまってしまうようになり、純度の高い燃料を作る必要があった。油を捨てないようにするという環境対策は重要と考え、市の施策として直営のプラントを作ることにした」とのことです。しかし、家庭用の油だけでは量が足りず、レストランなどから買い上げているため、採算はとれないとか。市民の理解と協力が必要ということでした。

IMGP0821 資源リサイクルセンターは、思うところ大でした。ビンや缶、ペットボトルなど、資源回収してきたものを分別するのですが、その作業を社会福祉法人に委託し、障害者の雇用の場にしています。基本的にはほとんど自動で分別することになっているのですが、どうしても手で選別しないと完全には分別できません。職員の方も「機械はやっぱり機械。最後は人間がやらなければ無理」ときっぱり。みていても、まず出す人がちゃんときれいに洗って分別しないと、あとが本当にたいへんだということがわかります。そもそもゴミの出し方として、こうした人海戦術に頼らなければ分別できないという仕組みそのものがどうなんだろうか、と思いました。

この仕事を福祉工場として障害者が働く場にしていて、ここでは最低賃金が保障されています。分別したものを売って入ってくるお金以外は、市が補助しています。障害者の雇用の場としては人気で、募集するとすぐに応募があるそうです。 しかしたいへんな仕事です。働く環境としてもけっしていいところではなく、何時間かで交代しないと続かないとのこと。そういう職場だけを最低賃金を保障するために補助するということにどうしても違和感を感じました。最低賃金を保証する仕事はほかにもできるはずです。

IMGP0828 静岡県島田市はいま話題のところです。被災地のがれきの焼却を行うための試行を全国で最初に最初に行ったところです。放射能問題でたいへんな批判を浴びながら行った経過、その結果などを聞きました。こちらは700度以上で何でも溶かしてしまう溶融炉なので、焼却灰は出ず問題は飛灰ですが、市民誰もがはかれるように測定機とそのときの飛灰を展示し、だれでも見られるようにしてあります。担当課長さんは「もちろん安全だなんていわない。しかし、すべての経過を公表し、市民の方には見てもらってきた。その結果は通常の島田市の状況と変わらないと言うことだ」とたんたんと説明されされました。町内会で大槌町など現地を見ただけでなく、市民もこれから公募で現地に行くことができるそうです。いずれにしても情報公開がとても必要だと感じました。

廃棄物問題はどんな問題も市民にとって身近な問題です。いろんなことをよくかんがえなければならないとおもいました。