はつらつレポート

政治は変えられるのかーもちろんYES!渡辺治先生、熱い講演でした

2012年7月8日

untitled 共産党市会議員団が主催した「命を大切にする新しい福祉国家・自治体へ」と題する渡辺治先生の講演会は、会場ぎっしりの人で埋まりました。議員団で渡辺先生をお呼びするのは3回目。いつも情勢の激動期で、いまの情勢をどう見るか、政治を変えることができるのかということを知りたい!というときに来ていただきます。今回も2時間、びっちりと熱く語っていただきました。

民主党政権は、国民があれほど望んだ「国民の生活が第一」というスローガンを完全に投げ捨て、やめてほしいと望んだからこそ政権交代させた自民党政治に完全に回帰してしまいました。あの政権交代すらも無駄なことだったのか。そう思いがちです。渡辺先生は「政権交代とその後の事態から教訓を得ておく必要がある」として、「民主党が国民の願いに答えた政策を出したのは、国民の運動の成果」と断言されました。この15年以上の国民の運動を振り返り、9条の会の発展が、自民党の改憲策動を止め、民主党にして普天間基地の県内移設を断念させたこと、反貧困の大きな共同・団結が、民主党のマニュフェストに労働者派遣法の抜本改正や後期高齢者医療制度廃止などを書き込ませたことなど、「そういえばそうだったなあ」と次々と記憶がよみがえりました。私たちの運動は確実に政治へ影響したのです。しかし、一気に崩れたのは、財界とアメリカから、民主党に対して、さまざまな方法でものすごい圧力がかかったからで、それに完全に屈したのが野田政権でした。いまは我々の運動が、この巻き返しに追いついていないということだという分析をされました。つまり、国民が運動をすれば、政治は変えられる、この教訓はとても大きいということに確信を持とうといわれました。

また、いまの民主党を見て「結局政治は変わらない」と思うのも間違いで、「誰を選ぶのか考える材料がはっきりした」という視点でみようということでした。大企業の大もうけのための政治はやらない。アメリカの要求に屈しないという視点で政治をみつめれば、だれがそれを本当にやろうとしているか判断ができる。つまり、だれが最も国民のための政治をしようとしているかはこの基準で探せばいいのだ。ああ、こういう風に周りの人に話せば、政治不信も払拭できるなあ、と思いました。

2時間の話はとても濃密で、たくさんあって、すべて再録することはとてもできませんが、いま、このまま自民党と民主党の大連立へ放っておくと、たいへん危険なことになりますが、一路悪くなるはずはないといわれます。それは我々の運動を大きくする力があるからです。それを証明しているのが首相官邸前であり、9条の会の発展です。

渡辺先生は、自治体はどうすべきかという話の中で、講演の題名の通り、「命を大切にする新しい福祉国家・自治体」をつくるために、地域でそれぞれの運動を作り上げることだといわれました。新潟県加茂市では、自衛隊の幹部職員だった人が市長になりましたが、地域の9条の会に賛同し、憲法を守ろうという立場に立って、いまでは「日本一の福祉の町」を標榜するような市政を行っているそうです。それぞれの地域で、大企業の大もうけのための自治体ではなく市民の暮らしを守り、地場産業を守り、平和を守る。そういう自治体を作ろうという共同、運動が広がってこそ日本も変わる。議員団も頑張れとエールをいただきました。運動によって政治を変える芽は生まれています。それを広げるのは私たちの役割だと、とても励まされました。