はつらつレポート

五反田川放水路の工事現場を見学しました

2012年10月31日

IMGP1510多摩区のど真ん中に地下トンネルを掘って、五反田川の水を直接多摩川に放流するプロジェクト。計画されてからもう20年近くたちます。とちゅう頓挫しかかりましたが、おととし事業を再開し、いよいよ、今月、地下のトンネルを掘る巨大なシールドが設置され、議員に公開されました。この事業、莫大な費用がかかるため、その是非が議論されていましたが、こうして工事の説明を聞くと、単純にその技術のすごさに感心してしまいます。

IMGP1512トンネルの直径は約8メートル。その大きさの穴掘り機械が、地下60メートルに据え付けられています。先頭のカッターが最速で2分で1周して泥水を吹き付けながら少しずつ岩盤を削ります。掘った土は泥水と一緒に吸い上げて地上に出していきます。カッターの後ろにはトンネルの外壁が7分割して乗せてあって、それをはめ込んでボルトでつなぎ、ぐるっとついたらそれをぐーっと押してシールド全体を前に進める。約2キロ掘り進んだところで、掘削は終わり、このシールドマシンの中の機械を全部撤去すると、本体そのものがトンネルになり、トンネルの完成なのだそうです。ごく単純にいうと、そういう仕組みのようで、ちゃんと理解できているかどうかわかりませんが、カッターの素材とか、掘り進めるときの土砂の養生の方法とか、再新鋭の技術が使われているそうで、へー、へー、と聞いてきました。

IMGP1517しかし、トンネルの外壁をつなぎあわせてボルトで締めるときは、人の手で行うのだそうで、人が乗るゴンドラがちょこんとくっついていました。最後の締め具合を確認するには、人の手に勝る機械はないそうです。地下60メートルを、2キロ掘り進んでいく、その作業の間中、人がその中にいる。いま、あちこちでこうした工事中の事故が報道されています。経費を削るあまりの事故ではないかという指摘もされています。この工事は、予定価格の半分以下で落札されました。議会では「安全性に問題はないのか」と議論がありました。そのときは大丈夫だという答弁でしたが、念には念を。安全対策は万全にしてほしい思いました。

この放水路が実際に使われるようになるのは、平成30年度末といいますから、あと6年先です。これができればこの東生田小学校から下流は、五反田川も2ヶ領用水も平瀬川も時間雨量90ミリに耐えられるようになりますが、上流はまだ35ミリにしか対応していません。整備がすむまで大雨が降らないことを祈るばかりです。