井口まみ
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水道を民営化?!麻生副総理の発言に怒り!

生田地域で「参議院選挙にむけて がんばるつどい」が開かれ、20名が参加してくれました。私も市政報告をするということで参加しました。3月議会の話はしましたが、最後にどうしても怒りがおさまらない、国政の話をしました。

麻生CSIS4月19日、麻生太郎副総理が、米戦略国際問題研究所(CSIS)というところで「アベノミクスとは何か 日本経済再生に向けた日本の取組みと将来の課題」というタイトルで講演しました。このなかで「日本の水道はすべて民営化する」と発言したというのです。face bookで知りました。最初の講演は英語で全然わかりませんでしたが、その発言の部分は日本語で、アベノミクスがどんなにいいかという話のなかで、「水道も民営化だ」と。

冗談ではありません。民間企業は、いい悪いではなく、その運命として、もうけ、すなわち利潤を上げなければなりません。配当金のない企業に投資をする投資家はおらず、利潤を上げない経営はありえないのです。いっぽう人は水がなければ生きていけません。その水をもうけの対象にしたらどうなるか。水道の運営に必要なお金の上にもうけがのっかり、それを増やそうとすれば料金にはねかえる。いまは、公共サービスだから、必要最低限の費用で私たちは生活できるのです。ボリビアで民営化された水道料金があまりに高くて暴動が起き、政府軍が市民を銃殺するという事件があったこと、世界で次々と民間企業が撤退し、水道は公営になっていることなどを話し、この動きを止めようと訴えました。

生田浄水場を残せという運動はいよいよひろがっています。この運動を通じて私たちは、「水はどこからきているか」を知りました。巨大なダムを作り、そのむだなダムの借金を返すために身近な地下水を廃止して、水道料金を払わなければならない。この仕組みそのものがおかしいという声が強く上がっています。ダムだけでなく水道そのものを儲けの対象にしたらどうなるか。料金を心配しないで安心して水が飲めるという当たり前のことができなくなってしまうのではないか。杞憂ではないと思うのです。川崎の中でだけ水を守ればいいのではなくなってきました。大きな国政問題なのです。