井口まみ
井口まみ井口まみ

モットーは「市民が望むことはあきらめない」

缶バッジ先日、和光大学の学生さんからインタビューを受けました。ゼミの課題で、自分でテーマを設定して関係者にインタビューして記事をまとめるのだそうで、その彼は、「水道問題」にしたのだそうです。

水道というのは、結構しくみがむずかしくて、その説明だけでも1時間以上かかりましたが、とにかく「生田浄水場を廃止して、市民の飲み水の7割を小田原からの水に頼るのは、震災時には危険だ」ということは一致しました。「それって普通の感覚ですよね」と彼は言います。「なのに、議会ではどうして共産党しかそれを主張しないのですか」「主張していれば何とかなると考えていますか」。

この質問にどう答えようか。事実で答えたい。そこでこんな話をしました。「このあいだ、『生田浄水場の存続を!』という缶バッジをつけていたら、他党の議員さんから『もう無理だからあきらめなよ』といわれた。市長が決めたことに反対しない、ということなら確かに今の市長は、いまのところ気が変わらないから無理かもしなれない。でも、市民が望んでいることを議員が勝手にあきらめたら、市会議員として選ばれた意味がない。これは市民にとって必要だと思ったことは、最後まであきらめないのが私たちの仕事だと思う」。

思い返せば10年前、同じことがありました。「多摩スポーツセンターに温水プールを」と15年間運動していましたが、いまの市長が一度計画を凍結してしまいました。署名運動をやって私も議会で何度も取り上げましたが、市長はなかなかうんと言いません。そのときやっぱり他党の議員さんが「井口さん、しつこいよ、もう無理だよ」といったのです。一瞬そうかなあと思いましたが、やっぱり諦められなくてがんばっていたら、多摩区の中の世論の大きさについに、温水プールができたのでした。

だから、私はあきらめない。政治を動かすのは市長とか首相とかいう一握りの人たちではありません。世論であり運動であり、その主人公は市民、国民です。インタビューしていたその学生さんは、「そうですよね」って賛同してくれました。未来は明るい。