井口まみ
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岩手県の沿岸を駆け上がりました―三陸鉄道も乗った!

IMG_2382[1]岩手県に視察に来ています。岩手県をほぼ一周する強行軍です。今日一日で沿岸部をほとんど移動していましたが、いまだがれきさえ片付いていない土地。3年たっても仮設住宅にいなければならない人たちを目の当たりにしました。報道がどんどんなくなっているなかで、現在進行形で大変な思いで暮らしている人たちがいることを胸に刻まなければ、首都圏にやってくる大震災への備えも本物にならないと、改めて痛感しました。

IMG_2372[1]今回はまず、山田町に来ました。町役場につくと、町長さん、議長さんが出席してくださり、歓迎してくれました。なんと、川崎市から3人の職員が長期派遣で1年間来ていて、同席しました。説明してくれた総務課の係長さんは北海道からの派遣。職員の2割は全国からの派遣だそうです。人口の4%の命が奪われ、全世帯の半分の家が被災したとのこと。火事が出て、一晩中燃え続けたことが被害を広げたのだそうです。ようやく復興計画が決まり、高台に復興公営住宅を建設することが決まってきた。3年たってようやく、です。でも、誰もが復興住宅に入れるわけではない。できれば自分の家を作るようにすれば、住宅は早くできていく、として、独自の支援策を考えているということでした。

山田町の最大の問題は、JRが山田線を復旧しないことです。山田線の南側と北側は、三陸鉄道が開通しました。そのまんなかが不通のままで、JRは施設は復旧するがあとは三陸鉄道に引き取ってもらいたいといっていると。それは地方路線の切り捨てにほかなりません。今も高校生は超満員のバスで通っているそうです。これが天下のJRの姿か。

IMG_2377[1]共産党の木村洋子町議の案内で、170戸という大きい仮設住宅を見せていただきました。木村議員がとても親身に相談に乗っているそうで、たくさんの方が歓迎してくれました。手作りの集会所もあって、一人ぼっちの高齢者を作らないという暖かさがあふれていました。仮設住宅の中も見せていただきましたが、3年も4年も住むところではありません。いつまでこのままなのか、なんとかならないのか、と胸が詰まりました。

IMG_2390[1]そのあと、宮古から、あの「あまちゃん」の舞台になった三陸鉄道北リアス線に乗りました。一度乗りたいと思っていたので、ちょっと興奮!ドラマの中でなつばっぱが大漁旗を振っていた海岸では、運転手さんが写真を撮るために電車を停めてくれました。ゆいちゃんが立ってIMG_2406[1]いた駅、震災で線路がなくなっていたトンネル…。市民の強い思いで開通した電車に乗って、なんだかうるうるしてしまいました。それにつけてもJRのふがいなさには怒りがこみ上げます。

久慈に着いて、地元の共産党の久慈市議、野田村議、洋野町議の皆さんと懇談することができました。それぞれ今抱えている問題に対して、共産党らしく、粘り強く、住民の声を取り上げて奮闘されていることをたくさん聞かせていただき、本当に勉強になりました。

いつも感じることですが、地元の議員さんたちは、本当に苦労もあるでしょうに、とても明るく、問題の本質をしっかりつかんで、どんな難しそうな問題でも解決まで切り開いておられました。わたしも何があっても動じない、そういう議員になっていきたいと思います。