井口まみ
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教育委員会の改悪、してはいけない—申し入れをしました

IMG_2642[1]市古てるみ団長、石田和子副団長とともに、川崎市の教育委員会に行ってきました。日本共産党が発表した「安倍政権の『教育委員会改悪法』に反対する国民的共同を呼びかけます」を教育委員会に手渡すためです。渡辺直美教育長が対応しました。

「政治は教育に介入してはいけない」。22年前、国会議員の秘書になってすぐ、そう教えられたことが今でも心に残っています。政治家は教育の内容に口を出してはいけないのです。政治家が行うことは、教育条件をよくすること。施設や教員の待遇改善をすることが仕事です。

教委提言 1それはあの戦争の深い傷跡から学んだことです。教育によって、子どもたちは自らの命をいとも簡単に投げ出し、数百万人のアジアの人々の命を奪う先棒を担がされた。それを可能にしたのが、思想弾圧と教育の統制でした。これが日本の歴史であり、それを繰り返さないために、憲法は思想信条の自由と教育の自由、自主性を保障しているのです。その具体化として、教育委員会を市長の配下から切り離して、独立した行政機関として作り、かつては教育委員は別途市民の投票で選んでいたのです。どんな教科書を使うか、給食は行うのかどうかなど、教育委員会が市長とは別に決めるようになっているのです。そうやって、戦後の教育関係者は「二度と教え子を戦場に送らない」と決意し、教育の自由を守ってきたはずだと思います。

この仕組みを壊そうとしているのが安倍政権です。教育委員会を首長の言いなりになるようにさせ、時の権力の思惑で教育を使えるようにする、憲法の精神をこわすたいへん危険な法案が出されています。これをすべての良心的な教育関係者の力でやめさせよう、というのが、今回の申し入れの趣旨なのです。

IMG_2654[1]そのことを市古さんや石田さんが話し、私も一生懸命伝えました。川崎市の渡辺教育長は、「教育が政治的な争いの場になってしまっては子どもや市民のプラスになりません」と応じ、アピールを「教育委員に配り、参考にします」とこたえました。「しんぶん赤旗」の地方のページも載りました。

「提言」は下記で見ることができます。

http://www.jcp.or.jp/web_download/bira/2014_1/pdf_5/201404-kyoikuiinkai-seisaku.pdf