井口まみ
井口まみ井口まみ

上野に写真展を観に行ってきました

視点代表質問の準備にてんてこまいですが、その間にちょっと時間が取れたので、第39回「視点」に行ってきました。日本リアリズム写真集団という、何ともかっこいい写真家の団体が毎年、上野の東京都美術館で開催しています。多摩区の女性運動の大先輩が出展していると聞き、それは見なくちゃ。

先輩の名は小林光子さん。70歳を超えられてなおかくしゃくと社会運動に参加されておられますが、写真を習い始めたのは60歳を過ぎてからなのだそうです。出展されていたのは「年金者の仲間たち」というテーマ。年期者組合のサークルに生き生きと取り組んでいる仲間の楽しそうな様子が切り取られています。小林さんはこの仲間がほんとに好きなんだなあ。大事なんだなあっていうことがひしひしと伝わって、みんな元気でね、って思わず語りかけそうでした。写真をお見せできないのがほんとに残念。

実は私、写真は言葉以上に物語を語るのではないかと思っているのです。何よりその対象に愛情がないとそれがすぐわかります。その対象者の何をみんなに知ってほしいのか、何を見せたいのか。それが定まっていると、そういう瞬間を必ず切り取ることができる。でも愛情とつよい意思がないと、ほんとにつまらない写真になる。自分が写っている写真を見ていつもそう思うのです。

IMG_2652[1]一枚の写真が心をゆさぶり、訴えてくる。そんな写真に出会いたいし、撮れるものなら撮ってみたい。リアリズム写真集団の人たちは、そういう思いで撮り続けておられるのでしょう。たくさんの出展作品を前に、その人の意思を受け止めようと見ていたら、けっこう疲れてしまいました。おりしも上野は大雨。お茶することもなくそそくさと帰ってきました。さあ、また議会の準備です。