井口まみ
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川崎市肢体不自由児者父母の会連合会50周年記念式典に参加しました

IMG_3342[1]50年前はちょうどオリンピックの年でした。世の中が沸き立っていたころ、川崎市内には障害児がいくことができる療育施設がひとつもなく、家にいるか、東京の施設に通うという状況だったといいます。市内の体が不自由なお子さんがいる家庭を1軒1軒歩いて、養護学校を作りましょう、施設を作りましょうと説いてまわることが、この会の最初の活動だったというお話を、今日、初めて聞きました。

IMG_3346[1]石橋会長はあいさつのなかで、先輩から「これまでいろいろな制度を作ってきたのは父母会活動があったから。運動しなければ使えるサービスは生まれない」と言われたと紹介されました。記念誌に記されている50年の活動の歴史はまさに、使えるサービスを創り上げてきた歴史です。本当にご苦労があったのだと思います。会場の入り口には、会発足当時に資金集めのために使っていたたすきや、カンパしてくれた人たちに配った当時のマッチなどが展示されていました。障害のあるお子さんを持ちながら街頭で募金活動も行った親御さんたちの想いが染みついたたすきでした。

福祉がサービスになり、お金がなければ必要な福祉を受けることができない。そういう事態が急速にすすんでいます。障害があっても一人の人間として生きていくために、これまでみんなで築き上げてきた様々な制度を簡単になくしてはいけないと思います。その歴史をしっかりと受け取るのがこの祝賀会だと思いましたが、さて、来賓あいさつをしてさっさと帰った市長は、それがわかったでしょうか。