井口まみ
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さいたま市の中学校給食を視察しました

PA245004川崎市はようやく中学校給食を実現することになりましたが、3万食を3カ所で作るセンター方式を選ぼうとしています。さいたま市は9年前にいくつかの市が合併した際に、自校方式にしていた浦和市にあわせ、一気に全校でセンター方式から自校方式に切り替えたというのです。今年最後の1校の整備が終わります。その様子を詳しく視察させていただきました。

埼玉給食3見せていただいたのは旧大宮市の大砂土(おおさと)中学校。教頭先生と、市から担当の課の職員の皆さんが来てくださいました。給食室は2階建て。校庭などをつぶさなくてもいいように、2階建てが多いそうです。全校に栄養士を配置し、学校ごとに献立をつくり、地元の食材を使っています。確かに予算はかなりかかりますが、「これは市民に必要」と決めたらそこに使うという心意気が担当者の方の言葉のはしばしに感じます。

PA245002今日の献立はガーリックフランスにブイヤベース、サラダに加えてエクレアが!明日、さいたま市ではツールドフランスが開催されるので、それにちなんだそうです。給食室の前には、スポーツの秋にふさわしい食事の知恵が張り出され、メニューに地元の伝統食や、なんとサンマの塩焼きが丸ごと出るなど、栄養士のメッセージが伝わってきます。

PA244976教頭先生がこんな話をしてくださいました。「食べ残しの少ない学年は、とても落ち着いていることが多い。ちゃんと食べることができると、人の話を聞いたり自分の意見を言ったりできることにつながっている」と。たくさん食べて、集団の中に参加して、学び合う姿勢ができて行くというのです。なるほど、栄養士が中学生に必要なカロリーを計算して、いろんな食教育をしながら食に向かわせることが、子どもたちのからだとこころも作っていくのですね。

残ったエクレアをじゃんけんでゲットした女の子の嬉しそうな顔、可愛かったです。