井口まみ
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向ヶ丘遊園駅連絡通路が完成しました。13年かかって!

IMG_3651[1]小田急線の向ヶ丘遊園駅のホームの直近に、踏切があります。新宿側は「大踏切」と呼ばれていますが、小田原側にもおなじように小さな踏切があって、ホームに停まっている電車に手が届くようなところにあります。今日、この小田原側の踏切をなくし、地下通路に切り替える「連絡通路」の開通式があり、参加してきました。たくさんの地元の人たちが集まり、この開通を心から喜んでいました。

IMG_3657[1]この踏切、私もよく使いますが、上下合わせて4線の線路に、1分のすきまもなく次々と電車がやってきて、朝のラッシュ時には1時間に58分閉まっているそうです。大人の足でも踏切が開いてまた閉まるまでにわたりきるのがたいへんです。そこへ自転車は来る、高齢者の方が手押し車を押してわたる。よく事故が起きなかったものです。そこでここに連絡通路を作ってほしいという請願が市議会に上がったのが、なんと2001年。13年前でした。

最初は線路をまたぐ形で地上に作ることを検討していました。しかし、小田急の今後の路線計画や、土地の問題で折り合いがつかず、地下通路方式に決定したのが2008年。ここまでに7年かかり、さらに設計が終わってから、約70メートルの地下通路を作るのに、電車が通っている線路の下で工事を行うために、深夜一日4時間しか工事ができないという難工事で、まる3年かかりました。総事業費22億円。ほとんどが市の負担ですが、市民の安全のためには、こうした予算を出すことができるのだということを証明しています。

IMG_3658[1]開通式のあいさつで市長も議長もこの事業の始まりが、8800人を超える請願が議会で趣旨採択されたことからだったと述べました。市民の運動がまず動かしたのです。そのごも頓挫しそうになるたびに議会でも取り上げられ、市民が一生懸命陳情し、13年かかりましたが、ついに完成したのです。私も渡り初めに加わらせていただきました。明るくて、エレベーターもついておりバリアフリーになっていて、高齢者も障がい者も、自転車の人も安心して行き来できます。

IMG_3654[1]商工会議所の会頭は「線路で分断された街をつなぎ、商店街としても連携した賑わいを作ってほしい」と述べられました。それにはもう一段の工夫が必要です。でも市民が願い、市民の力で作られた連絡通路です。きっと市民の皆さんの力で街の発展に貢献することでしょう。