井口まみ
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菅小学校創立140周年記念式典に参加しました

IMG_3696[1]私の住む多摩区菅の地域で最も古い小学校、菅小学校が、創立140周年を迎え、記念式典が開催されました。

式典は堅苦しいあいさつが続くのではなく、6年生の司会で、1年生から6年生まで、学年ごとにこの半年間学んできたことを呼びかけや合唱などで全員で発表しました。菅小学校は児童数が1000人近いマンモス校。150人もの1年生が声をそろえて、学校の大好きなことを発表します。「校長先生、だあああいすき!!」には、校長先生がほんとに照れていました。2年生は菅のまち探検の様子、3年生は梨の花が咲いて実がなる様子表現。4年生は獅子舞を披露しました。5年生は田植えも稲刈りも昔ながらに行った様子を、表現しました。こうして6年間学んでいく中で、たまたまここに生まれて住んだ街を、自分の故郷として誇りに思っていくのだなあ、と、私も本当に勉強になりました。

菅小140感動したのは6年生でした。こんな素敵な故郷をこれからどうしていきたいか。とても速いテンポのラップ調で次々と言葉が繰り出します。このまちは…「誰もが住みやすいやさしいまち!」。この国は…「戦争をしない平和な国!」。世界は…「争いのない世界!」。環境問題も出ました。お年寄りに優しい街であれ、ということも出ました。この子たちが未来を作っていくんだなあ、とつくづく思ったのでした。

ところで、私が卒業した長野県岡谷市の岡谷小学校は昨年140周年を迎えたはずです。私が6年生の時ちょうど100周年記念だったのを思い出したのです。今全国で140周年を迎えている学校があいついでいます。なぜなら、明治政府が学制をしき、全国に小学校を作ったのがちょうど1872年からの3,4年なのです。文部科学省が出している「学制百年史」によれば、わずか4年程度で全国で26000の学校が作られたとしています。菅小もこのとき、地域にあった寺子屋を母体として創設されたのです。この小学校創設の費用は、基本的に地域が負担しました。子どもたちを学ばせようという地域の支えがあって学校はできていったのです。学んだこどもたちは地域で育ち、また新たな世代へとつながって、新しい未来を作っていく基礎をはぐくんでいくのだと思いました。とてもいい式典でした。