井口まみ
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何としても戦争法案を廃案に

全国で、戦争法案を廃案にしようという熱い行動が沸き起こっています。札幌では、19歳の女性が「戦争したくなくてふるえる」という行動を一人で呼びかけて、9日後には700人のデモ行進になったという報道を見て、「おばさんもふるえる」と感動し、もっとがんばらねば、と思ったところでした。

登戸宣伝土曜日は毎週登戸駅頭で、日本共産党多摩区後援会の定例宣伝。ほぼ毎週参加していますが、そのたびに関心が高まっていることを実感します。今日はこちら側の参加者が少なかったのですが、それでも70名近い人が署名に駆け寄ってくれます。チラシを受け取りながら、ガッツポーズをしていく人。「戦争法案なんて生ぬるいいい方じゃなく、『殺し合い』法案だといったほうがいい」と語気を強めて署名していく人。「共産党が頼りだ。国会でもっと追及してくれ」と言っていく人。マイクを握る手も力がこもるというものです。「あなたの署名の一行が安倍首相と自民党をおいつめます」と、訴えました。

この日の午後、生田地域の共産党支部の皆さんが、戦争法案を学習して、公道に立ち上がろうというつどいを開きました。28名が参加し、「赤旗」日曜版副編集長の村木博さんから、リアルな国会の様子も交えた法案のひどさをきき、「この内容を周りに知らせよう」という思いが広がりました。

IMG_4696[1]このつどいで心にしみたのは、87歳になる方が、戦争体験を語ったことです。17歳で学徒動員で働いているときに大空襲にあい、夜中、街の中を逃げまどいました。運よく広い道路に出ましたが、道の両側は火の海で炎が巻き上がり、自分にも火が燃え移るので、道の真ん中をやっと走り抜けて運河にでることができました。翌朝、その道をたどって工場に帰ろうとして仰天したと言います。道路には死体が累々としていた。自分はその上を踏みつけて走ったのだろうか。そんなことをしたのだろうか。いまでも、その様子がよみがえり、居ても立っても居られない気持ちになるのだそうです。息子たちもなかなか戦争体験を聞いてくれないが、いまなら言える。この感触だけはどうしても言い残しておきたい。そうしめくくられました。

「戦争中は食べるものがなく、サツマイモが一日1本だった」という女性は「戦争だけは二度とごめんだ」と力をこめました。そのおもいをみんなで共有し、がんばろうと言い合いました。

それにしても、生田地域は公共施設がなく、こうした集まりを行う場所がありません。ここはカラオケ喫茶。備え付けのマイクはエコーがかかったりして。もう20年、社会教育施設を作れと運動しています。これも私たちの課題です。