井口まみ
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詩集『らりるれろのまほう』

IMG_4701[1]素敵な詩集に出会いました。作者の溝呂木梨穂さんのお母さんと知り合いです。今年23歳の梨穂さんは重度障がい者で、話すことも十分に動くこともできません。しかし、19歳の時にお母さんの努力で、障がい者の意思表示を手助けする先生と出会い、なんと、詩で自らの思いをあふれるように表現できることがわかり、ついに詩集を発表したというのです。

IMG_4702娘さんが重度障がい者だということは知っていましたが、お母さんがずっと梨穂さんの可能性を信じて語りかけてきたこと、全国でこうした取り組みをしていることは初めて知り、衝撃でした。梨穂さんは、人間が生きる意味を問いかけています。そして巻頭の文章の中で「これまで障がい者の気持ちに関心のなかった人にも読んでいただければうれしいです。私たち、重度障がい者と言われる人たちも、おなじ人間だし、同じように物事を考え、感じて生きているのだから、その存在を受け入れてもらいたいというのが、私の願いです」と語っています。

アマゾンでも扱っていなかったので、読んでみたい方、声をかけてください。どんなつながりでここまで来たかということもお母さんやまわりの方々の寄稿文でわかります。定価1000円です。