井口まみ
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木の枝をリサイクルに (6月議会報告)

農家の方や廃棄物減量指導員の方何人かから、「庭木などをせん定したあとの枝をそのまま捨てるのはもったいない。リサイクルにまわせないか」というご相談を立て続けにいただきました。なるほど、と思って調べてみると、あちこちの自治体でせん定枝をたい肥にしていることがわかりました。そこでさっそく、6月議会で取り上げました。

まずどのくらい量を、どのように処理しているのかを聞いてみると、特別緑地保全地区では、その地域内でたい肥にしたりしているので外には出ないとのこと。あとはすべて焼却場で焼却処分をしており、量がわかるのは、街路樹や市の公園の樹木のせん定枝で、建設緑政局長の答弁によると、昨年度で2235トン。その処理費用(建設緑政局の予算)は年間で2682万円でした。しかし、農家や個人の庭から出たせん定枝の統計資料はなく、まったくわかりませんでした。

実際にリサイクルを担当するのは、環境局で、環境局長の答弁は「せん定枝のリサイクルを検討した経過はあるが、施設の建設用地の確保などに課題があった」「ごみの減量化に向けて様々な取り組みを進めていくことが重要なので、他都市の状況などを調査しながら取り組んでまいりたい」とのことでした。

要は、今すぐはできないということなのですが、市としても焼却量を減らす努力をずっと続けており、年間数千トンの減量は大切な課題のはず。横浜市では、市の公園や街路樹から発生するせん定枝に限ってですが、公設民営でたい肥化するプラントを整備しており、出来上がったたい肥は市民が買うことができます。全国的にも、こうしたたい肥化やバイオマス発電の原料としての研究も進んでいるようです。はじめからできないと決めつけるのではなく、研究・検討をするよう要望しました。