井口まみ
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改悪労働者派遣法の学習会に参加しました

IMG_5102[1]労働者派遣法の改悪案が無理やり成立したのが昨日。そんなホットな時に「川崎の男女共同社会をすすめる会」が「若手弁護士と読み解く改正労働者派遣法」と題する学習会を開催しました。もちろんずいぶん前から準備していたのですが、こんな時期になるとは。

講師は29歳!!の山口弁護士。山口さんはレジュメの表題に「生涯派遣・正社員ゼロ」法案がもたらす不安定・低賃金雇用」と書き、「今日の話の結論はこれに尽きます」と最初から、いかに不当なものかということを喝破しました。

IMG_5101[1]1時間にわたる講演は、そもそも派遣労働という、戦後否定されたものがなぜ復活し、それがこんなに広がったかという歴史からときあかしました。人件費を削減したい雇用側の要求なわけで、それをまるで「ワークライフバランスのとれた主体的な働き方をしたいという、とりわけ女性労働者の要求があった」と説明した当時の厚労省に、怒りの声が。

昨日成立してしまった法案のひどさは報道されている通りですが、戦争法案でぐちゃぐちゃしているときに政府与党は無理やり押し通したか。その理由もあきらかにされ、あきれはてました。そして山口さんは、これからもあきらめずにたたかおうと呼びかけました。戦争法案の内容をさまざまな形で市民に知らせようとがんばってきた。それが実を結びつつある。どんな問題も国民の願いであるなら、必ず実現すると。若い弁護士さんの話に感動しました。法律はとおってしまったが、あきらめずにたたかいを広げようと改めて思いました。

会場は、川崎市男女共同参画センター。この学習会はこのセンターと「すすめる会」の協働事業になっています。実はこのセンターは川崎市の施設ですが指定管理者に管理をまかせており、指定管理者の中に派遣会社がいるのです。労働者の派遣とはつまり、派遣会社のピンハネを前提にするもの。それを正面から批判する学習会であるにもかかわらず、ちゃんと協働事業にしたというのは、市の施設なのだから当たり前なんですが、当たり前がなかなか難しいときに、当たり前がまかり通ってよかった、と思ったこともこの学習会の感想でした。