井口まみ
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【07.05.18】市長が記者会見で…。私たちは抗議しました

2007,05,18, Friday

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4月9日。市議選の翌日です。市長は定例の記者会見を行いました。普通、記者会見の内容は2週間程度で市のホームページに載るのですが、この日の会見内容は5月9日にようやく掲載されました。新聞記者の方からは聞いていましたが、日本共産党を名指しで誹謗するすごい会見でした。今日、私たちは市長に対し、あらためて市民の審判である、ビジネスホテルの中止を求めるとともに、この誹謗・中傷に抗議する声明を発表し、代理の副市長に手渡してきました。
問題の記者会見では、記者から「日本共産党が議席を伸ばしたが対策は」ときかれ、市長は「公約、選挙公報でごまかしを書いている。ホテルつきの消防署を建てる44億円を使って、保育所が15ヶ所できるという、あれはまやかしです。それはもう財源が違うのですから」「そういうでたらめに市民が惑わされたとしたら、あれは詐欺の一種だと思います」など、詐欺よばわりまでしました。この市長の言い方こそまやかしがあります。44億円はビジネスホテルだけの純粋な建設費。消防署は別です。私たちは財源が違うことは、当然わかっていることで、「市が借金してホテルを建ててやる。これは自治体の仕事ではない」と、正確に説明してきました。これをねじまげて市民の審判に八つ当たりしているのは市長のほうです。市民の審判は明確です。ビジネスホテルは市のお金を入れてまでつくる必要はない。保育園を作ってほしい。福祉を充実してほしい。この願いにこそ答えるのが選挙結果から学ぶことではないでしょうか。
さらに記者会見では私にも矛先が向いていました。「多摩区のスポーツセンターについて、…これは私がやりますといっていることなのですが、ばらまかれたチラシでは『阿部市長が反対して凍結したものを自分たちが努力してやるようにさせた』と、そういうように書いてあるチラシを配っているわけです。これはまったくの嘘ですから」と市長が発言しました。これは私が反論しておかなければなりません。私が作ったオレンジ色のチラシのことのようですから。
チラシを見れば一目瞭然です。まず、「阿部市長が反対して凍結したものを自分たちが努力してやるようにさせた」ということはどこにも書いてありません。引用するなら正確にしてほしいものです。
市長が多摩区スポーツセンターの建設を凍結したのは隠しようのない事実です。行財政改革プランに「Dランク」と明記され、議会でも繰り返し「三年間凍結している」と教育長が答えています。凍結され、中止の可能性もあったなかで、「どうしてもプール付のスポーツセンターを作ってほしい」と運動をしたのは市民です。私が勝手に言ったのではありません。実際市民アンケートでも街頭でもたくさんの方から「プールを作ってほしい」といわれ続けてきました。だからこそ、私も議会で取り上げてきました。そしてその結果プールが実現したので、チラシにも「プールは市民の運動の成果です」と評価したのです。このどこが嘘でしょうか。これを嘘というのはまさに、市民の運動が気に入らない。市民が願いを実現しようと行動することが気に入らないという市長の姿勢の現れです。そして、市民の信託を受けた議員をうそつき呼ばわりすることは、多くの市民の選択をも誹謗するものです。
この市長への申し入れは、マスコミにもお知らせしました。記者の皆さんは「市長への宣戦布告ですか」といっていましたが、もともと私たちは唯一の野党として、市長のやり方を正面からただすべきとがんばってきましたから、いまさら立場をかえたわけではありません。市長がいろをなして文句を言えば言うほど、市民の気持ちと離れていくことを、あらためて指摘したということでしょうか