井口まみ
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【07.06.15】第46回稲田つつみ寄席、大盛況!

2007,06,15, Friday

朝から雷が鳴り響き、バケツをひっくり返したような大雨!どうなることかと思いましたが、お客さんが出かける時間には小雨になり、帰りにはすっかり晴れました。第46回を迎えた稲田つつみ寄席。今回もそんな天気なのに、「楽しみにしていたのよ」と70人も集まっていただきました。それだけ地域に根付いているのだとうれしくなりました。
今回は落語と講談です。
2007,06,15, Friday

前座さんは、瀧川鯉斗さん。23歳の新進気鋭の若手です。テレビドラマの「タイガー&ドラゴン」(やくざが落語家になるという話)の主人公(TOKIOの長瀬クン)によく似ていると思ったら、落語家になる前はほんとに暴走族の総長だったとか。その経歴にNHKがドキュメンタリーにしたそうです。ネタは「ん廻し」。ぽんぽんと話がすすんで、歯切れのいい話でした。

2007,06,15, Friday 2

二つ目さんは、三笑亭可女次さん。可女次さんは小笠原諸島の父島で、海がめの産卵の研究をしていた経歴を持つ人で、それで師匠が「かめじ」にしようと。端正なお顔で、枕でぐっとひきつけて、ネタは「看板のピン」。ばくちのお話でわからない言葉もありましたが(「堂を取る」って、さいころを振る人のこと?)、そこは雰囲気。でも、印象に残ってしまったのは、枕です。落語の世界は前座はたいへん。所得を申告に行ったら区役所の人が「生活保護を紹介しましょうか」…。おりしも議会でワーキングプアの問題を取り上げようとしていたので、思わず身が入ってしまいました。

2007,06,15, Friday 3

講談に神田京子さんが来てくれました。つつみ寄席は2回目だとのこと。私は生の講談はここでしか見たことがなく、「なんとおもしろいものだろう」と感じ入っている一人です。講談師は全国で60人しかいないのだとか。絶滅危惧種みたいなもんだと言っていました。そうか、イリオモテヤマネコに会っているようなものなのか!ネタは「講談あそび」。いろんな話が次々と元気よく展開していきます。「英語浦島太郎」「きみあき物語」って、どんなものだと思います?みんな書いちゃったらつまらないから、いつかどこかで京子さんの高座を聞いてください。

2007,06,15, Friday 4

トリは桂南なん師匠。師匠も若いころ来ていただいたおなじみさんです。この寄席は、若いころから何回もきていただいて、だんだん出世していくのを楽しみにしている人たちも多いのですが、真打になって味のある話を聞くのは本当に楽しみです。ネタは「千両みかん」。題名は知っていてもちゃんと聞くのは初めて。若旦那が恋焦がれたみかんを押し頂いてちゅうちゅうと食べる姿には、いっしょに皮をむいた気になり、そおっとに入れた気になり、「これが100両だあ」とどきどきし。落語というのはほんとに不思議な空間です。これがいいんですよね。
最後におなじみの福引で盛り上がりました。次回は、なんと、多摩市民館で春風亭柳太郎さんの真打昇進披露興行を行います。師匠の春風亭昇太さんや最近テレビで活躍の神田山陽さんが来てくださるということで、とっても盛り上がっています。日程は下記のとおり。ぜひ、お越しください。
第47回稲田つつみ寄席
日時 10月29日(月)午後6時半開演
場所 多摩市民館大ホール
チケット代 前売り2500円 当日2800円