井口まみ
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小田急電鉄本社に交渉に行きました

170323小田急申し入れ写真13月23日、川崎市の多摩区麻生区の住民で組織する「小田急線複々線・地下二層化をすすめる会」(大村新一郎代表)が、小田急電鉄(株)本社を訪問し、向ヶ丘遊園駅ー新百合ケ丘駅間の複々線・地下二層化の事業を進めるよう求めました。この交渉には、多摩区選出の私と斉藤たかし市議、麻生区の勝又みつえ市議、そして、日本共産党のはたの君枝衆議院議員、岡崎ゆたか衆議院南関東ブロック比例予定候補が同席。1993年の「会」結成以来、国会議員が必ず同席して、毎年のようにこうして交渉してきました。複々線化はなかなか難しくても、少しずついろんな要求を出して叶えてきました。

今回は、昨年4月に国土交通省の諮問機関である交通政策審議会が、当該区間を複々線化すべきと明記し、さらに11月、川崎市と小田急電鉄が包括連携協定を結んだという新たな情勢のもとで、「いよいよ機が熟した」と勇んで出かけました。そして、実際に、対応した小田急電鉄の担当者は「この区間の複々線化は輸送サービスの向上にも速達性、安全性の向上の面からも意義がある」とこたえ、「どのような形でやるか、具体的な勉強を始めている」と前向きな姿勢を明らかにしました。これは初めての回答でした。そのうえで、「事業者単独では財政的にも難しいので、川崎市とよく協議していきたい」と述べました。

さらに交渉では、複々線化の実現以前にも改善してほしい事項として、多摩区麻生区内の小田急線各駅の課題を要請しました。

ホームドアの設置は「2020年までに代々木八幡ー梅ヶ丘間に整備するが、それ以降について検討していく」と回答しました。

危険な踏切の対策では「踏切は一つでもなくすのが鉄道事業者の使命」「踏切の拡幅などできることは、川崎市と協力する」とのこと。

登戸駅に快速急行を停車させる問題では「大変多くのご意見をいただいている」と、要求の強さを事業者自身が感じていることがわかりました。「来年3月のダイヤ改正の際に、どういう形になるかわからないが、ご要望に応えられるよう取り組んでいく」とのことでした。

柿生駅北口改札の混雑緩和については「再開発事業で自由通路の設置などの計画ができれば協力したい」との回答でした。

170323小田急申し入れ写真2一緒に行った「会」の皆さんも「自然エネルギーの活用を」「高齢者」障がい者に優しく」など、意見が出され、私たち市会議員も市民の声を紹介し、それぞれ要望の実現を求めました。はたの衆議院議員は、国会でホームドアの問題を取り上げたことなどを紹介し「国に対しても必要なことを求めていくので、ぜひ複々線化を実現してほしい」と述べ、なごやかに懇談しました。

「会」を立ち上げて24年。小田急線の混雑緩和と踏切解消は、ずっと変わらない、ほんとうに切実な要求です。わたしも市議会でもなんども取り上げてきました。しみんのみなさんと一歩一歩前に進めていきたい、と思います。