コーヒーたいむ

恒例の前進座の観劇、今年は山田ワールドです

2017年5月15日

IMG_9517[1]国立劇場はいっぱいでした。日本共産党の南関東三県で主催する、前進座の観劇会です。毎年この時期恒例で、去年は四谷怪談でしたが、ことしは山田洋次監督が前進座のために書き下ろした「裏長屋騒動記」。「らくだ」「井戸の茶碗」という二つの落語のネタを組み合わせた喜劇です。いやはや、面白かった。

キーパーソンは正直者のクズや。「らくだ」はヤクザに脅されて死人を担いで踊らせる話だし、「井戸の茶碗」はさむらいの論理に振り回されて右往左往するし、嵐芳三郎さんがオロオロする姿を想像するだけでおかしい。

山田監督が「喜劇で本当に気持ちよく笑わせるには、笑わせる方が観客と同じような生きる辛さを共有していないといけない。それができるのが前進座」と言ったことがこの芝居の出発点だったそうです。実際、「そうだよねぇ」「貧乏なんてたまんないよねぇ」と共感して自分が長屋の中にいるような気になって、ドタバタ起こる事件に振り回され、作者の意図するおかしさに笑い転げたのでした。

面白かったんだからそれでよくて、うんちくを語るのもヤボですが、政党が文化活動に取り組むのは、とても大事だと思うので、ひとこと。歌舞伎でもクラシックコンサートでも、歴史を刻むいいものに出会おうとすれば、1万円とか2万円とかして、とても庶民がちょくちょく行けるものではありません。ヨーロッパで庶民が親しめるのは、国が、その文化を後世に残すことを位置づけ、財政支援をきちんとしているからです。お客さんがいなければその芸能は廃れてしまう。国会でも頑張るけど、なんとか私たちもささえよう。共産党の心意気です。

そしてもう一つ。共感を呼ぶのは、その辛さを共有できるから、なのですね。私も見聞を広め、いろんな経験をして、市民の心に寄り添える活動をしようと思います。

IMG_9522[1]最後に、主催者とはいえ、志位委員長は花道を白無垢のの今井鞠子さんの手を引いて登場。賑やかなフィナーレでした。