井口まみ
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議員研修会で「こどもの貧困」について学びました

IMG_0862川崎市議会局が主催して、議員全員が対象の議員研修会の今回のテーマは「子どもの貧困」。講師は首都大学東京の阿部彩先生です。このテーマの第1人者で、私も何度か聞いたことがありますが、阿部先生の研究に裏打ちされた子どもたちの実態の告発が、ついに政府を動かして、こどもの貧困対策の法律もできるようになりました。

貧困の実態を数字で克明に明らかにされ、どの数字を見ても深刻なことがわかります。特に注目したのは、貧困層の多いのが、高齢者とともに20代だったこと。未来を見通すことができない深刻さ。

阿部先生が最後に強調して、そうだ!と思ったのが、貧困の解決の方向です。阿部先生は「民間にできることはあるが、まずは国や自治体がやるべきことをきちんとやること」と、就学援助や生活保護で救えているか、と言われました。川崎市では、おそらく対象になると思われる世帯の中で、就学援助を受けている世帯が半分しかないことが市の調査でわかりました。

今ある制度をちゃんと周知して、ちゃんと利用してもらうだけでも全然違う。そしてもっといい制度を国も自治体も作るべき。阿部先生の講演から、私たちの役割も浮き彫りになりました。