井口まみ
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来年度予算案、障がい者分野はいくつか前進がありました

3月の議会は来年度予算案を審査する議会です。各党の代表質問、予算審査特別委員会でさまざまな角度から審査し、態度表明は16日です。

IMG_0951[1]今回の予算案の特徴を日本共産党がどう見ているかについては、市議団のホームページに代表質問を載せますので、そちらをご参照ください。私は、代表質問のうち、障がい者分野を担当しました。福祉関係の予算をなかなか増やさないなかで、障がい者分野で若干の増額があったので、それをとりあげました。

ひとつはグループホームの新築・改修補助金が2000万円増額になったことです。このうちの1000万円は、身体障がい者のためのグループホームの増設を促すための増額です。身体障がいの方で一人暮らしよりも、日常的に世話人がそばにいたほうがいい状況になった方たちのための住居が必要ですが、バリアフリーに費用がかかるため、なかなか増えません。それを補助しようというものです。また、消防法の規定で、小さなグループホームも自動火災報知設備(火事になったら世話人や大家さんの部屋で警報がなるシステム)の設置が義務付けられ、急がれていますが、これも多額の費用がかかるため、それにも補助が利用できます。

もうひとつ、代表質問で取り上げたのが、「夕方支援」です。特別支援学校の高等部に在籍している間は、夕方5時、6時まで放課後等ディサービス等を利用できますが、卒業して通所施設を利用し始めると、午後4時くらいには終了してしまい、働いている親御さんたちはその後の夕方の時間に困っておられました。この数時間、通所施設にいられないのか、と訴えられていましたが、職員の配置がないため不可能でした。今回、生活介護という事業を4時に終わった後、同じ場所で、市の仕分けでは違う事業になるけれど、とにかくその場にいられるよう要綱を変え、職員をおけるよう予算をつけることになりました。

このほか、親か看護師でなければ世話ができない医療的ケアが必要な障がい児が学校にいる間、親がずっと学校にいなくてもいいように看護師を配置する予算も増額されました。

これらはどれも、関係者が強く願って、川崎市や議会にその声を上げてきたものばかりです。署名だったり、懇談会だったり、さまざまな手段でわたしたちもその声を聞いてきました。わたしたちもその声にこたえて、毎年予算要望書に書き込み、議会でも粘り強く取り上げてきました。予算書にはたった1行載っているだけですが、その裏にたくさんの思いと行動があったことに思いをはせています。

私も予算審査特別委員会で質問しましたが、次の投稿で。