はつらつレポート 議会活動報告

環境委員会の視察で四日市に。公害の歴史と港を学ぶ

2018年5月10日

今年度は環境委員会に所属しています。毎年5月は委員会のメンバーで県外視察。今回は四日市市と名古屋市を視察します。

IMG_1293[1]1日目は四日市市です。視察項目は「四日市市公害と環境未来館」と、「四日市港における国際コンテナ戦略港湾の取り組み」です。どちらも川崎市と縁の深い課題です。

IMG_1271[1]「公害と環境未来館」は3年前、できたばかりの時に個人的に見学に来ました。川崎市にもぜひつくりたいと思って、2015年の6月議会で質問もしました。今回はすべての会派の議員がいっしょで、みんなで「これはいい」「ぜひ川崎にも」ということに。それほどインパクトのある展示でした。

IMG_1278[1]四日市も川崎も、60年代、コンビナートから出る大気汚染で深刻な公害被害が発生し、裁判にまでなりました。長く苦しいたたかいの末に患者の側が勝訴し、被告企業と国と自治体は、環境を改善するための取り組みを余儀なくされました。四日市市は、その歴史をきちんと市として残しているのです。展示の最初にある「誓いの言葉」は市長の名前で「公害の歴史を決して忘れてはいけません。教訓を生かしてよりよい環境を次代に引き継ぐ」と決意をかかげています。

IMG_1282[1]あまりにも駆け足の見学だったので、被害者の方の苦しい生活の実態や、被告だった企業の社長や総務部長だったという人たちがこの判決をどう受け止めたのか、という動画を見ることができませんでしたが、館長さんのこの話は感動しました。「公害の発生源として認定され、敗訴した被告企業から、この3年間、毎年、新人研修に若い人が来るのです。今年はある石油会社は本社から新人研修に50人がやってきました」。

IMG_1291[1]かつて人々を苦しめ、裁判では「コンビナートの排気が原因ではない」と主張していた企業も、科学の解明と世論の高まりにその判決を受け入れ、積極的に環境改善に取り組んできました。それがいま、かえって企業のイメージアップや利益になっているのだと思います。海外からの見学も増えているとのことです。そういうスタンスで社会的責任を果たしてくれれば、公害は繰り返さないと思うのですが、川崎市のように、過去の問題を不問に付して忘れてしまえば、また、環境破壊が起こるのではないかと危惧するのです。

やはり、川崎にも公害の歴史を伝える資料館が必要です。頑張ろうと思います。

IMG_1289[1]四日市港のコンテナターミナルは、川崎港よりもコンテナの取扱量が多く、いくら川崎港が気張っても勝負にならないという感じを強く受けました。国から国際コンテナ戦略港湾などと指定されてお金をじゃぶじゃぶ使っても、地の利、経済の状況は思い通りに行くものではなく、荷は簡単には集まりません。四日市にしても大きな港と対抗して苦労しているのだから、まして後発の川崎港が市民の税金をつぎ込んでも仕方がないということをつくづく感じました。

他都市を視察すると自分の街のことがよくわかるものだと、いつも思います。明日は名古屋市を視察します。