井口まみ
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多摩川サイクリングコース「ピクニック橋」が完成しました

IMG_1460[1]多摩川の川崎市側の堤防にある多摩川サイクリングコース。下流は幸区の国道1号線から、上流は多摩区中野島の布田というところまでの約19キロでした。菅地域のわずか2キロが整備されず途切れていて、上流の稲城市は立派なコースがあり、この2キロを早くつないでほしい、と地元の強い要望がありました。実現にとって一番難しかった二ヶ領用水取水口の上にかける橋がついに完成し、今日、完成式典が行われました。稲城市ときれいにつながったので、全長24キロになりました。橋には「ピクニック橋」という名前が付けられて、渡り初めが行われました。

IMG_1465[1]完成式典では、市長が「地元町会や市民の皆さんからの強い要望が、関係者を動かしここまでこぎつけた。議会からも繰り返し要望が出た」と述べました。ほんとうに、町会からも繰り返し要望が上がり、私たち議員も何人もがとりあげ、私も2005年から足掛け14年間、数えたら7回にわたって議会で質問してきました。二ヶ領用水の取水口にかかっている布田橋は、車両用の2車線しか幅がなく、歩道もひとり歩く分しかありませんでした。サイクリングコース用の新な橋には国の許可が必要でそれが難しく、市は国と協議すると答弁を繰り返してきました。ついに、国から橋を作る許可がおり、設計を行い工事ができた。ほんとうに長い道のりでしたが、そのたびそのたびに進捗をただし、あきらめずに取り組んできた結果だと、ほんとうにうれしかった。

「ピクニック橋」という名前は、作曲家の古賀政男に由来します。明治大学のマンドリンクラブにいた古賀は、花見にこの稲田堤にきて「ピクニック」というマンドリン曲を作曲します。これがのちに「丘を越えて」という曲になり、藤山一郎が歌って大ヒット。1931年のことだそうです。そのエピソードを後世に残そうと町会から熱い要望があがったとのことでした。

IMG_1457[1]式典では、古賀政男の後輩になる、明治大学のマンドリン部が「丘を越えて」など3曲を演奏。地元の和菓子店の「丘を越えて」のお菓子も配られました。本当に地元に根付いた、地域の資源としての橋ができたという実感がわきました。式典に参加した稲城市長も「一つの橋ができたということにとどまらない、多摩川流域の架け橋になった」とあいさつしました。

IMG_1464[1]使い勝手という点では、まだ取り組まなければならないことがあります。昨年の3月の議会では堤防からコースに降りる階段やスロープの整備や安全対策を求めました。これからも利用者の声をしっかり聞いて、みんなに楽しく利用してもらえるサイクリングコースをめざしていこう!!って思いました。