井口まみ
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コロナ対策補正予算決まる―テイクアウトへの補助や東京交響楽団への支援も

6月1日から第4回市議会定例会が始まりました。真っ先にコロナ対策の補正予算21億2500万円を決めました。この中には市独自の予算がようやく入り、市民の声が反映しました。

bira 新型コロナウイルス感染症の影響により売上が減少している小規模事業者に対して臨時給付金を給付→約20億円
国の持続化給付金の対象にならない、前年同時期よりも収入が30%から50%減った小規模事業者に対し、一律10万円を支援します。

申し込み方法…http://www.city.kawasaki.jp/280/cmsfiles/contents/0000117/117639/boshuannai.pdf

・テイクアウト等参入促進事業費補助金 →約6200万円
テイクアウトやデリバリーなどを新たに始める事業者に配送手数料や容器、チラシなどの経費や、WEB配信をする事業者にその機材などの補助をします。個店は上限10万円、商店街は上限20万円(補助率3/4)。これは多摩区の飲食関係の皆さんから、電子署名も行われていた要望でした。申し込み方法などは今後発表されます。

・フランチャイズオーケストラの活動機会の創出及び市民の音楽鑑賞機会の提供 →3640万円
ミューザ川崎を本拠地としている東京交響楽団へ支援を行い、同時に市民の音楽を聴く機会を促進するために、東京交響楽団の無観客コンサートをインターネットで配信する経費を市が負担することで、出演料の支援にします。また、東京交響楽団に寄せられた寄付と同額(上限は1千万)をコロナ終息後の同楽団のチケットを市が買い取り、市民に配ります。これも、関係者の方から要望が届いていたものでした。

などです(ほかの予算もあるので合計は合わない)。

これらの予算の財源は減債基金から借り入れします。これも共産党の提案が実っています。

このほか、こども未来局のお金を集めて行うことを決めたもの
ひとり親家庭等臨時特別給付金を給付 →1億2400万円
児童扶養手当受給者約6,200人に、一人につき2万円の臨時給付金を支給します。

日本共産党は、どれも市民の切実な声が反映したものとして賛成しましたが、どれも額が少なく厳しい条件もあるなど、使いにくいことからもっと使いやすい制度にすることを求めました。

この補正予算が出された背景には、市民の声があります。5月にもコロナ対策の補正予算が出されましたが、そこには市独自のお金は全くありませんでした。そのうえ、30億円はコロナ終息後にしか使えないプレミアム商品券に使うことに市民の批判が集中し、共産党をはじめすべての会派の賛成で「休業協力金を出すべき」などの付帯決議(議会としての意見)が付く事態となりました。それを受けて市長は独自の給付金などを創設したものです。まさに市民の声と議会での追及が市政を動かしてることを実感する補正予算でした。