はつらつレポート

川崎市の環境団体が一堂に会しました

2020年10月15日

121309696_1656399867875268_8315150473489478940_n14日、川崎市内の環境に関係する団体が、久しぶりに一堂に会しました。ことの起こりは、川崎市が環境影響評価審議会、いわゆるアセス審議会の委員の一部を突然解任したことで、最初はそれに抗議しようと呼びかけられたのですが、集まってみればそうそうたる皆さんで、この機会に川崎市の先進的な環境行政を取り戻す一歩にしようという呼びかけになりました。

川崎市は70年代、公害による健康被害が深刻でした。その克服のために、日本でいちばん厳しいと言われた規制条例を作るとともに、全国の自治体に先駆けてアセス条例を作り、大きな建物などをつくるときにはまずその計画が環境にどういう影響があるかを事業者が評価し公開することにしました。その評価が正しいかどうかを審議し市長に答申するのがアセス審議会。川崎市は審議委員の中に5人の市民団体の代表を入れました。そのうちの2人が公害関係の団体という、独自の制度にしたのです。今回の問題はその団体推薦委員をやめるということでした。

理由は端的に言えば「もう公害は終わった。今後は地球規模のさまざまな環境問題に対応するには専門家がいればいい」というもの。この「公害は終わった」という考え方そのものが、市の環境行政全体に影響を及ぼしています。集まった団体のみなさんは、公害団体はもちろん、自分の周りの住環境を守るために頑張っている人や緑の保全団体、大規模開発に反対している人たちなど、さまざまでしたが、みんな、川崎市の身近なところで起きている差し迫った問題でせめぎ合いの運動をしている方たちです。市と交渉してぶつかる壁はみんな、「市は市民がいい環境にしたいという思いにまったく心を寄せない」ということです。公害をなくすために全国でも先進的な条例を作り、青い空と白い雲を取り戻すために緑の保全にも斬新な制度を作り上げてきたのは、あの喘息患者の死の苦しみに心を寄せてきたからです。もちろん、公害は終わっていません。自動車排気ガスと喘息との関係が明らかになってきています。環境に悪影響を及ぼすものは作らせない。もっといい環境にしよう、と作ってきた制度を、いま川崎市は投げ出そうとしている。その表れがあちこちに見られ、その一つが今回の問題だとわかってきました。それを確認できたのがこの集会でした。

言ってしまえばこれも新自由主義的政治の一環です。環境など破壊しても儲かればいいと、バカでかい建物を認めていく。そんな川崎市政にストップをかけるあゆみの一つにできればいいなあと思いながら、参加していました。議員として何ができるかは課題ですが、川崎の強みはこうした市民運動が本当に旺盛なことです。世論が政治を変えていくはずです。