井口まみ
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「川崎市複合福祉センター ふくふく」を見学しました

165590189_1784955408353046_6395698145491007322_o川崎駅のすぐそばに「川崎市複合福祉センター ふくふく」という施設が完成し、今日は内覧会でした。ほんとにいろんな福祉施設が入っていて、どんなものかと関心を持っていたので、朝9時から中を見せていただきました。

1階には保育園と小規模多機能型居宅介護施設、2階には主に障がい者のためのリハビリテーションセンター、3階は発達支援センターや引きこもり地域支援センター、障がい者の就労支援センターや作業所、4,5階は障がい者入所施設、6,7,8階は特別養護老人ホーム。どれも待たれていた施設ばかりです。もともと市の福祉系の施設があった土地で、そこを有効利用するためにずいぶん検討が重ねられてきました。

リハビリテーションセンターは組織的にも改変が行われ、障がい者だけの施設でなく、高齢者やこどもであっても支援が必要な場合にはその家庭丸ごと支援できるような体制を作りました。この4月から出発なので、どうなるか、しっかり見ていかなければなりません。

165707477_1784956465019607_6071323519719793663_o目を引いたのは、特別養護老人ホームの中の8階フロアです。ここは聴覚障がい者専用フロアで、手話のできる職員を配置し、音が聞こえないことを前提に設備を作っています。廊下にはいくつものディスプレイがあって、そこに必要な連絡を映すということでした。こうした説明をしてくれた職員の方も、手話で話し、手話通訳の方が声にしてくれました。ずっと以前からろう者協会の方たちから、高齢になったら特養ホームに専門のスタッフを置いてほしいと言われてきましたが、ついに実りました。いっぽう、視覚障がい者の団体の皆さんも同じ切実な願いを持っておられます。それも課題です。

164904906_1784955948352992_7118676749305272_o障がい者や高齢者のための器具も日進月歩で、ベッドから車いすに移るためのリフトというものは初めて見たし、トイレやお風呂も安全で快適になるような工夫がありました。

こうした施設の見学はほんとうに勉強になります。今度はそれをいかに使いやすい施設にするか、これからの声もしっかり聴いていきたいと思います。