井口まみ
井口まみ井口まみ

8月15日、土砂災害が相次いでいます

雨が降り続いています。テレビでは各地の被害の様子を繰り返し映像を流しています。被災された地域の皆様に心からお見舞い申し上げます。私の長野の実家のすぐそばでも土石流があり、テレビの映像でも足が震えました。雨脚の強いところでは、自分は大丈夫か、と外を見ながら思っていることでしょう。川崎の北部地域も例外ではありません。

先の6月議会で私は、土砂災害について、市が「避難指示」という強いメッセージを出す前にも避難するタイミングを市民に知らせるべきではないか、という質問をしました。テレビやネットではいろんな情報が流れてきて、それはどれも市の情報より早いのです。どうしてそうなるかというと、市は、広い範囲に指示を出すので、様々な情報を勘案して、いろいろ考えて「避難指示」を出すことにしているからです。

今日もそれが証明されています。

233819178_1886905148158071_3342716451332779493_n私はインターネットを立ち上げるとまずYAHOOの検索画面にしているのですが、今日の昼、そのトップで、川崎市多摩区などは「大雨の警戒レベル3(避難の準備を始める、高齢者などは避難する、に該当する)だと表示しています。これは気象庁の「キキクル」という土砂災害の危険度をリ238313872_1886905281491391_6475814591512521077_nアルタイムで地図上に落とすサイトで、この地域が「警戒」になっているのを根拠にしていると思います。このキキクルは、6月の質問を作る際に「これが参考になりますよ」と危機管理室に教えていただいたものです。

234726052_1886905614824691_680280681747495692_nところが、同時刻、川崎市のホームページにはそのことは一言もありません。防災ポータルサイトにも載っていません。市は何らかの対策会議をやっているものと思います。しかし、いろいろの資料を勘案していて、まだ市民に何か発する時ではないと判断しているわけです。

2021年8月号_ikutapage002私は質問で「これからの雨は予測できない。自分たちの判断で避難できるような『避難スイッチ』を策定するべき」と提案し、土砂災害の場合はこのキキクルのもととなっている『土砂雨量指数』の数値で住民が話し合っておくような仕組みを」と求めましたが、住民が市の担当と話し合う仕組みを作ることにとても消極的で、いい答弁ではありませんでした。

でも今日は思います。雨雲レーダーでは県の西のほうから赤い色の降水帯が次々とやってきます。キキクルの色はすでにオレンジです。やはり、市の判断を待っていたら、逃げるチャンスを失うのではないか。多摩区全域とか、川崎市全域の状況が悪くなるを待っていないで、もっと狭い範囲の人たちが避難できるようにすべきではないか。この質問ももっと突っ込んでおくべきだったと反省しました。

とにかく危ないと思う地域のみなさん。川崎はまだ避難所は開設されていないので、お知り合いや親せきのところに身を寄せてください。もしこのまま何も起こらなければ、避難訓練だったと思ってください。