はつらつレポート

NICU-新生児集中治療室-ができた川崎病院を視察しました

2009年5月18日

2009,05,18, Monday

共産党議員団で川崎市立川崎病院を視察しました。当初の目的は、この4月にオープンした、NICU-新生児集中治療室-を見ることでした。
2009,05,18, Monday

川崎病院は8年前までNICUがありました。しかし小児科の医師不足のため、やむを得ず閉鎖になります。この間、超未熟児が生まれたり、出産にトラブルがあって集中治療が必要な子どもが生まれても、市内で看ることができず、緊急にヘリコプターに乗せて、千葉まで運ぶこともありました。病院関係者の懸命の努力で、ようやく小児科の医師が確保でき、ついに4月、NICUが開設されたのです。
NICUというのは運営がほんとうにたいへんです。1000グラム以下の赤ちゃんというのは手のひらに乗るほどです。血管も本当に細い。点滴の針をいれ、呼吸を確保するのに、どんなに技術が必要か。医師だけでなく、看護士も麻酔医も、赤ちゃんを看ることができる技術が必要で、今日もそういう人を養成するのに本当に苦労したといっておられました。4月からすでに30人以上の赤ちゃんがここで適切な医療を受け、ご両親の元に帰ることができたのだそうです。
ひとりの赤ちゃんがお母さんに抱っこされて通りかかりました。ちいさかった!NICUというのは、あいかわらず不採算部門のひとつです。だからこそ、もう閉鎖などということがないように、しっかりと行政が支えなければいけないということを、赤ちゃんの小さな手を見ていて、強く思いました。
川崎病院のもうひとつの関心は、救急救命センターです。小児科の夜間診療所もかねているため、医師が休むまもなく働いているということが議会でも問題になっています。センター長さんは、この4月に着任された方でした。「こんなに病院全体で協力してくれて、やる気のある職員のいる、いいセンターはない」と誇りを持って説明してくれました。年間8000人ちかい患者さんを、できるだけ断らないで受け入れているそうです。
しかし断らざるをを得ないときがある。それは、救急用のベッド20床がいっぱいで、その患者さんは明らかに入院しなければならないがそのベッドがない、というときだとのことでした。病院全体のベッドがいっぱいで、救急用のベッドから一般病床に移ることができず、結局救急車が来ても受け入れらない。なぜ一般病床がいっぱいなのか、それは、一定の医療行為が終わり、療養的な医療に移るべき人が、行くことができる病院がないからです。月30万円、40万円出さないと入ることができない病院ばかりで、そこにいけないために、救急医療を行っている病院に残らざるを得ない。この悪循環が大きな問題だとセンター長は力説しました。
今の医療の問題は、結局この病床問題や負担問題に行き着かざるを得ません。救急車が立ち往生してしまう問題も、入ることができる病院がないことも、ひとつの病院の問題ではないと、説明に来ていただいた病院事業管理者が言われていました。私たちがよく考えなければならない問題だと痛感して帰ってきました。
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おりしも新型インフルエンザの対応で病院はてんやわんやのときでした。外には、相談に来た人たちに対応するためのテントが張られていましたが、関東はまだ静かなのでしょうか。誰もいませんでした。このまま穏やかに終わればいいのですが。