井口まみ
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12月議会一般質問 その2 5万人の町にふさわしい学びの場を

社会教育施設とは、一生学び、生きる力をつける場所

SONY DSC 12月議会一般質問の報告その2は、社会教育施設の充実です。具体的に「生田地区に社会教育施設の建設を」と求めました。これは単なる貸し館をつくるのではなく、文化の薫り高い生田地区の学びの場を作ることだということを、明らかにしました。

まず、多摩市民館における、市民館主催や、市民と職員が協働して開催している講座の数などを質問しました。なんと昨年1年間で26講座、延べ6000人が参加していることがわかりました。市の職員は、社会教育主事の資格を取ることに励み、研修も積んで、市民が意欲を持って、自分たちの要求に基づきながら学び、活動できるように援助していることも答弁でわかりました。私は「とても活発だと言えるが、多摩区では登戸に来なければそういう講座に参加できない」として、社会教育施設である公民館の活動が盛んな岡山市に視察に行って学んだ事例を紹介しました。

岡山市には中学校区ごとに公民館があり、いつでもだれでもそこに行けば関心のある講座に参加できます。しかしちょっと離れていて高齢化がすすんでいる地域には、職員が出かけていって、出前講座をやっています。「中学校区でも参加できない人がいたら、出かけていって参加の機会を保証する。それが教育の機会均等を体現している姿だ。生田は五万人も住んでいる。まず学ぶ場があって当然。施設を作るべき」とただしました。

答弁は「学校の施設開放の利用を」…それでは社会教育のあり方が問われる

それに対し金井教育長は「学校施設の開放を中心に、子どもたちの教育活動に支障のないようにしながら、地域の方々の生涯学習や市民活動の環境整備に努める」とこたえました。これは、なにか集まりたい人は夜か土日に学校に行ってください、ということで、社会教育の推進に責任を負う教育委員会のありかたではありません。私は「そこに行けば生きる意欲がわき、学び続けることで成長できると言う実感を持つことができる機会を保証することが社会教育の任務ではないか。単なる貸し館をやっていればいいということになっていないか、根本的な検討が必要」と厳しく指摘し、重ねて生田地区の施設建設を求めました。