井口まみ
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「生田浄水場の存続を」本会議で採決-日本共産党は採択を主張しました

2010年10月15日討論 12月15日、川崎市議会本会議で、「命の水を守るために、生田浄水場の廃止の再検討を求める」請願の採択がありました。これは、10月27日の市議会環境委員会での審議を経て、最終的に本会議で賛否を決するものです。委員会では「不採択」という結論でしたが、再度本会議で採択します。採択に先立ち、日本共産党のかつまたみつえ市議(麻生区)が「生田浄水場は廃止するべきでない」と代表討論を行い、採択に賛成することを表明しました(左側写真)。

水道料金にも跳ね返る全市民的な問題

かつまた議員は討論の中で、市民の飲み水の67%もの水を56㎞も離れた小田原から水を運んでくることは、大規模災害時には無理であることを明らかにするとともに、自治体が自己水源を廃止し、他の事業者の水に依存することは、料金の決定も独自におこなうことがむずかしくなり、市民全体に影響を及ぼすことを明らかにしました。

神奈川県内広域水道企業団は、水需要を過大に見積もり、莫大な設備投資をしています。その借金がいま各自治体に重くのしかかっているとともに、今後の維持・補修や施設の更新にさらに巨額の費用がかかることがすでに懸念されています。企業団の水に67%も依存すると、その費用をそのまま料金に転嫁され、市民の負担になる懸念があります。そうした点から、企業団の経営改善を行い、市民負担に転嫁せずに経営を維持しながら、自己水源である多摩区の井戸水とその処理をおこなう生田浄水場は残すべきである、と強く主張しました。

民主、自民、公明、ネット、無所属議員が反対

image 採択では、右の写真のように日本共産党は全員が起立し賛成しましたが、ほかのすべての議員が反対したため、本会議でも「不採択」になりました。私たちの論戦の内容は、だれが聞いても「そのとおりだ」と思えるものではないでしょうか。市民の命の水のあり方を真剣に考えているのはだれなのかを示した日だったと思っています。