井口まみ
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生田浄水場を残そうーー雪の中、会場はいっぱいに

untitled 「生田浄水場を残そう」とがんばっている会が、多摩市民館で集会を開きました。1月以上も雨が降らなかったのに、この日に限って雪が降りしきる悪天候で、小さな会場でしたが一体どれだけ来てくれるのかという心配をよそに、会場は立ち見が出るほど市民が集まってきました。

川崎市上下水道局から担当者に来てもらい、今の市の政策の状況を説明してもらいました。生田浄水場を廃止することを決めたのは「川崎市水道事業再構築計画」という文書ですが、この計画を改定するというのです。生田浄水場の廃止をやめるわけではなく、関係のないところの見直しが大きいいのですが、「地下水の有効利用について検討する」という言葉が新たに入ったことがあきらかにされました。井戸水はくみ上げるのをやめてしまえば、水はよどみ、使い物にならなくなるので、これは大きな前進です。

説明の後、参加者から次々と疑問、質問が出されました。初めて参加する人もいれば、何度も聞いている人もいるのですが、だれもが共通して「どうしても聞きたい」といっているのは、「どう考えても生田浄水場をなくすのは、デメリットが大きいと思うのに、なぜなくすのか、納得できるように説明してほしい」ということに尽きます。目の前の自己水源をなくして、市民の飲み水の7割を56キロも遠くから運んでくる。活断層もあるし、薬品代が何倍もかかる。それって不合理ではないか。市が何を説明しても最後はそこに行き着くのです。そして「どうしても納得いかない」ということになるのです。こんなに市民が納得できない施策ってほかにあるのでしょうか。これを強行するのってやっぱりおかしいのではないでしょうか。

私は最後に発言の機会をいただいたので、まず市の職員に対して「市民の生の声はそういうことだ。これを直接聞くことは市の責務だ」と述べました。そして「日本共産党はポスターも作って市民に生田浄水場を残すことを訴えていく。命の水を守るのは政治の責任だ。みなさんといっしょにあきらめずにがんばりたい」と思いを述べました。この日の皆さんの一生懸命な発言を聞いてその思いをいよいよ強くしました。市民の声を姿勢に届けるのが議員の仕事。皆さんの声をしっかり受け止めることができたすばらしい集会でした。