井口まみ
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ヨウ素ではなかった!!生田浄水場の放射性物質

17日、川崎市上下水道局は、生田浄水場の水道水から検出された放射性物質が「地中の岩石等に含まれる自然放射性物質が地下水に溶けだしたもの」と発表しました。放射性ヨウ素は人工的に作られる物質のため、「ヨウ素ではなかった」ということです!!

検査をお願いしていた横須賀市のNaIシンチレーション検出器という機械で「放射性ヨウ素」だと検出される放射性物質のエネルギー範囲には自然放射性物質が含まれており、ほかの物質のエネルギーも放射性ヨウ素として検出されてしまうのだそうです。その可能性に気がついて、あらためて国立保健医療科学院に精密検査を依頼した結果、このことが分かったということです。また、精密核種分析が可能な川崎市の衛生研究所のゲルマニウム半導体検出器で測定したところ、横須賀の検査で検出された水が「不検出」となりました。

実は、少し前からその可能性が専門家から指摘されていましたので、驚きはしなかったのですが、この1カ月以上の私たちの不安は一体何だったのか!という思いを捨てることができません。自然放射性物質なら、日常的に接しているものであり、全く問題になりません。原因が自然由来か原発かという、初歩的なことすら分からず、市民に不安を与えるような体制そのものが問題ではないのか、とつくづく思うのです。

もし生田浄水場だけに何か問題があるのならどうしようかと思っていましたが、これで心おきなく、存続を求めることができます。選挙中にいただいた、本当にたくさんの人たちの「生田浄水場を残してほしい」という声を、いよいよ大きく議会に届けていきます。「会」のみなさんが新しい署名を始めました。どうぞご協力ください。