井口まみ
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野口邦和先生の講演会を開きました

PENTAX DIGITAL CAMERA わが議員団で近頃テレビでおなじみの放射線防護学の専門家、野口邦和先生をお呼びして2回目の講演会を行いました。前回は6月でした。そのときに野口先生から放射線の測定器をお借りする話が出て、信頼できる高い機械をさっそく借りることができ、これまで全市で2回にわたって図ることができました。野口先生にはその結果を見ていただいて、評価もしてもらうことができました。

全市で数百箇所はかってみて、実感としてわかったことがあります。いまではあたりまえのようにいわれていますが、水のたまりやすいところ、落ち葉のたまっているところなどがホットスポットなのです。空間線量としては、国が示す年間1ミリシーベルトを超えてしまう、1時間当たり0・19マイクロシーベルトにならないところが圧倒的に多く、野口先生は、「食べ物などはしっかり測定をさせて気をつけるようにし、被爆はできるだけ避けることを前提にする」「ホットスポットを調べ、値の高いところは除染を行政にしっかりやってもらうようにすること」ということが、私たちの役割だと話されました。

野口先生は「原発はなくすべきです」とはっきり言われました。「放射性廃棄物の処理の方法もわからない、事故が起こったら抑えることができない、こんな危険な技術で国民の安全を脅かすことは許されない」。こうはっきり物を言ってきた学者さんは、いまやテレビで引っ張りだこですが、これまでは原子力の学問の世界では助教授にもなれなかったのだそうです。原発推進の学者だけが登用されてきた。そのなかで、私たちは、意図的に「原発は大丈夫」と流してきた人たちの思惑にすっかり乗ってきたのです。

もうだまされずに、自分たちの目でしっかり事実をつかみ、行動しようと思います。あの日、大量の放射性物質が解き放たれたことは事実です。それが私たちの上に降ってきたのです。少しでも子どもたちに被爆させないように、ホットスポットを見逃さないこと。給食などの検査を急いでやらせることなど、できることをやりましょう。それには測定器が足りません。議員団で入手できるまで、引っ張りだこの野口先生の機械をまたお借りすることにしましょう。