井口まみ
井口まみ井口まみ

この風景を次の世代に

どんと焼き2菅仙谷の「歳の神」が盛大に行われました。いわゆるどんと焼きです。かつてはあちこちでやっていたそうですが、田んぼがなくなり、周りに家が増えて火を燃やすことができなくなって、私の地元でももうここくらいになりました。

今年は、風もなく暖かい朝で、たくさんの人がしめ飾りをもってやってきます。前日から世話役の皆さんが竹で3メートルはあるかというやぐらを組んで松で囲い、てっぺんにだるまさんを下げてあります。この場所は、教科書に出てきそうな典型的な谷戸で、田んぼと畑が守られているので、火を焚くことができるのです。ピンクや緑のきれいなお繭玉も作られ、みんな火であぶって食べました。これで今年も無病息災です。つきたての餅が入ったお汁粉もおいしかった!

untitledこの谷戸の先によみうりランドの遊園地があります。ここに立つと、ジェットコースターに乗っている子たちの歓声がすぐそこに聞こえます。よみうりランドが遊園地の真ん中に巨大な盛り土をして、もしそれが崩れたら、下流に一気に流れ出し、埋まってしまうという問題の現場がここです。埋め立てをやめよと運動を始めてもうすぐ2年。まさにこの地域の人たちの頑張りで、土砂の量が3分の2になり、工事の方法もずいぶん安全性が高まったようです。でも説明会がないのでどうなるのかまだよくわかりません。運動は続いています。

地域の人たちがこの地域に愛着をもつことが、いまとても必要になっています。この風景を守ることで、仙谷の人たちの輪を守っていきたいと思った歳の神でした。

この後成人式も行きました。あでやかな振袖姿に圧倒されてきました。この若い人たちも社会の一員。がんばれ~!!とエールを送ってきました。