井口まみ
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いまさらですが…テレビに出ました――新年度予算を語る

テレビ2月14日オンエアで、テレビ神奈川の番組に出ました。いまさら、と言われそうですが、なんせこの1週間、髪の毛が逆立つほど忙しく、遅くなってしまいましたが、とにかくいいたいこと山ほどなので、報告だけはしなくっちゃ、という感じの報告です。

毎年この時期に、川崎市議会の各会派の代表者が集まって、市長が提案した来年度予算案について話すのです。私は2回目。一応録画ですが、取り直す時間を取っておらず、生放送と同じ。一発で終わらせます。いまは5つの会派があるので、一人の持ち時間は合計8分半。それを4つに分けて、テーマを決めてしゃべります。順番にしゃべるだけで討論はしませんが、1回1分とか3分とかのなかに、いいたいことを全部入れるには、相当しっかりした原稿と、それを見ないでしゃべることが必要です。だいたい、発表されたばかりの予算案を見てそれを分析するのもけっこうたいへんでした。議員団のみんなのおかげでとにかく原稿はもっていきました。

5つの会派がそれぞれ予算案の評価をしましたが、私の感想は「違う都市の予算を話しているのかと思った」の一言に尽きます。私の分析は、「国の負担増に追い打ちをかける、市民生活置き去り予算」です。いま、市民生活はたいへんです。給与は下がり続け、年金も下がります。子育て世代は子ども手当が削減され、扶養控除の廃止で住民税は増税です。そのうえ、消費税の増税なんてひどいことが議論され、いよいよ暮らしていけないという悲鳴が上がっています。そういうとき、さらに川崎市では、たいへんな値上げが市民を襲うのです。介護保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料、保育料、ついでに駐輪場もあがります。小児医療費助成制度は、市長は「拡充した」といいますが、たった1年、小学校1年生だけ無料にしただけで、東京23区は特区に中学卒業までみんな無料ですから、「これだけ?!」という程度です。

そんな予算を、ほかの会派はみんなして手放しで評価するのです。特に評価されたのが「国際戦略総合特区」です。これで川崎に工場がいっぱい来て、雇用も増えるし経済効果も上がるというのです。でも、それがいかに眉唾かというのは、先日神戸を視察して実感してきました。こんなに手放しで持ち上げて大丈夫なのか、とおもってしまいました。

テレビ2私は、地域経済の活性化で、市民の懐を温めて税収も増やし、財政もよくするという提案を行いました。新しい産業を外から呼び込むのではなく、そんなお金があるなら、地元の中小企業の仕事を作る。特別養護老人ホームや保育園を必要なだけつくれば、福祉にも役立つし4000人もの雇用になります。こうしたことで市民の暮らしを温める施策こそ、本当に財政もよくできると思います。

あとで番組を見た人からは「わかりやすかったですよ」といっていただけましたが、ただでさえ早口の私が、あせってどんなふうにしゃべっていたか、ひやあせものなので、実は自分では見ていません。まあ、予算のひどさはこれからの議会で十分論戦していきます。いよいよ3月議会が始まります。