井口まみ
井口まみ井口まみ

川崎市にも漁協があります。組合長と懇談しました

井口組合長川崎市にも漁協があると知ったのは議員になってからです。「川崎河川漁業協同組合」は、漁業の発展と多摩川の環境保全を目的としてずっと多摩川を守ってこられたのだそうです。組合長の井口文夫さんは、私と同じ井口姓でうちもすぐそば。一度ゆっくりお話をうかがいたいと思っていましたが、いい機会があったので、はたの君枝・元参議院議員といっしょにお宅におじゃましました。

多摩川の管理は国土交通省なので、多摩川の環境整備はいちいち国におうかがいをたてなければなりません。いま、ちょうど多摩区のわがやの前あたりで(我が家は多摩川から歩いて数分なのです)しゅんせつ工事をしています。中州をどんどん削って土砂をどこかに持っていくそうですが、掘ればそれだけ川の水が濁ります。組合長は「川の水が濁るとアユが遡上できなくなる。もうすぐ上ってくる時期だが、いつ工事が終わるのかまったく知らされない」と言います。さっそく国会と連携して調査することにしました。「地元のためにすぐ動いてくれる議員がいないと、本当に困る」と言われました。

多摩川は、かつて本当に汚れていました。はたの君枝さんは小学5年生まで中原区の上丸子に住んでいたのですが、そのころ丸子橋から見た多摩川は石鹸の泡がぶくぶく浮く、それは汚い川だったそうです。それをよみがえらせるために漁協が大変な努力を払ってきた歴史も教えていただきました。「マルタウグイ」という魚は、かつては多摩川にごく普通にいた魚でしたが、全滅します。水質の改善の努力の中で、「マルタなら生きられるかもしれない」と漁協に「マルタ部会」をつくり、霞が関から稚魚を買って放流し、何年もかかってようやく遡上してきたとき、「ああ多摩川がよみがえった」と感動したそうです。いまは、肉眼でも見えるくらいたくさん増え、だれでも釣れるそうです。あまりおいしい魚ではないそうですが…。マルタは多摩川再生のシンボルのようなものだと言われました。いまは、アユが本当に群れのように遡上してきます。

多摩川にも遊漁料(釣り券)があり、ちゃんと釣りのルールが決められています。私にもつれるということなので、釣り券買ってやってみようかな。詳しいことは川崎河川漁業協同組合のホームページにありますよ。