井口まみ
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たま9条の会で講演会―小森陽一さんの話を聞きました

komori自民党政権が復活し、「憲法が危ない!」。そういう情勢のなか、9条の会事務局長の小森陽一さんを迎えて、たま9条の会、生田9条の会、すげ9条の会共催の講演会がありました。130名を超える参加者で熱気があふれました。

小森さんは「歴史をしっかり認識しないと、そのときどきの話題に流されて、正しい判断ができなくなる」と繰り返し言われました。1950年代から昨日の安倍首相の発言まで、とうとうと話される小森さん、いっぽう、ほんの数年前のことも、すっかり忘れている自分に愕然。こういう国民ばかりなら、ちょっと何か事件を起こせば、みんなそっちを向いて踊らされて、本質が見えなくなるのだ。それをみんなで自覚しないといけないのです。

同時に、第1次安倍内閣を倒したのは市民の力だ、ということを強調されました。憲法を変えることをはっきりかかげて小泉内閣から安倍内閣になり、世論も、憲法を変えることに賛成の国民が多くなったとき、日本の著名人が意を決してたちあがり、9条の会ができました。それが3000になり、4000になり、ついに6000を超え、いま7000をこえています。その会を一つ一つ作るときに、そのひとりひとりが、真剣に訴え、考え、討議した。その行動が世論をすっかり変え、憲法を守るべきという世論が過半数を得て、安倍内閣はもう動きが取れなくなってしまった。その歴史の流れもとうとうと述べられ、私たちも勇気を与えられました。

今が大事な時、と言われます。憲法96条をまず変えて、「ほら、変えるのは簡単だ」と国民に思わせて、で、国会議員の半分で発議できるようにしてしまう。大変危険な段階にいる。でも、それをやめさせようという動きももちろんある。それをまた過半数の大きな動きにしていく第1歩だといわれ、そうだ、そうだ!と、思いました。