井口まみ
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生田浄水場を残そう!集会が開かれました

水道集会 5.6生田浄水場は多摩区にあります。このおいしい地下水はおもに多摩区に配られています。多摩区以外の6行政区は相模湖からの水を長沢浄水場できれいにして配っています。(実はこの相模湖の水も水質がよく、おいしいのです。そのはなしはいずれまた。)川崎市は生田浄水場を廃止して、広域水道企業団の水を56キロ離れた小田原から買って配るという方針ですが、震災が起きたら、この相模湖からも、小田原からも水が来なくなる。生田浄水場があれば全市に水を配ることができるが、なくせば、水は1滴もなくなる。これは多摩区だけの問題ではない!、と、「かわさきの安全でおいしい水道水を守る会」は、市内各地で集会を開いています。今回は宮前区で開催しました。

この集会の開催に当たり、会のみなさんは、何日も宮前区内を宣伝カーで呼びかけ、駅前で宣伝をしました。知らない人がとても多く、「何をしているの」「そんなことが起きているの」ととても対話になったそうです。集会も多摩区以外では最高の52名が集まりました。

会の代表の町井弘明さんが、市の計画のひどさ、生田浄水場の大切さを説明。「とてもわかりやすかった」「よくわかった」という声が。そしてメイン企画の講演は環境ジャーナリスト、水道問題のエキスパートの保屋野初子さん。「水ガバナンスから川崎の水道を考える―私たちが幸せになる水道とはー」。国の政治から問題点をときおこし、いかに無駄なダムを作ることに血道をあげ、その借金を住民に押し付けられてきたのか、という歴史が解明され、また、そのいっぽうで水の過疎地域が生まれていること、安心で安価な水がなければ住民は幸せになれないことをるる説明されました。そして、身近な水源を守ることは、水を使って人々を支配する強権的な統治から、民主主義を取り戻すこと。命の水を自分たちの手に取り戻すことだというお話でした。最後には憲法を守ることと一体だ、という、とてもタイムリーなお話になって、わが意を得たり!という感じでした。

自分の家の水はどこからきているのか、どうやって作り、売っているのか。考えたこともないでしょう。考えずにいると、ある日馬鹿でかいダムができて、その借金のために水道料金が値上がりし、生活に困る人が生まれる。それが行政の手で行われるということを知らないでいいのか。これがこの運動でいつもいつも思うことです。地下水を全部廃止し、ダムの水に切り替えたある自治体では水道料金が2倍になった、という研究を保屋野さんが発表されていますが、その2の舞にならないように、川崎は頑張らねば。

さらに話題になったのは、国は広域化でダムを作るだけでなく、水道を民営化してさらに儲けの対象にしようとしていることです。麻生副総理がアメリカで「全部民営化しますよ」とぶち上げて大問題になっています。いよいよ私たちの運動はオールジャパンになってきました。いよいよ闘志がわきます。