井口まみ
井口まみ井口まみ

6月議会報告―多摩川の外来種に対策を

3カメ3

4ピラニア・ナッテリー

5アロワナ・ダトリオ

6スモールマウスバス

 

これは、多摩川で採取した外来種です。最初の写真がたった一晩で27匹もつかまったミシシッピアカミミガメ。いわゆるミドリガメです。2枚目がピラニア。3枚目はアロワナとダトニオ。4枚目はコクチバス。おなかの中にアユがいました。多摩川の自然保全活動をしている山崎充哲さんから写真をお借りし、議場で、大型ディスプレイに映し出して質問しました。

これらは雑食か肉食で、多摩川にやっと戻ってきたアユを食べてしまい、本来の生態系を破壊しています。とくにコクチバスは外来生物法で指定されている特定外来種で、日本に持ち込んだり川や湖に放したり移したりしてはいけない魚です。5月に調べたら、魚道で捕れた魚の8割が外来種だったそうです。

川崎市は多摩川を「母なる川」と呼んで保全計画を持っているので、てっきりこの外来種にも対策があるのかと思って質問したら、「憂慮すべき事態」という認識は示したものの、なんと、何の対策もないことがわかりました。「多摩川の管理は国で、流域にはいくつもの自治体がある」ので、「川崎1自治体だけでできることはない」というのです。それはないでしょう。かなりくいさがって、「関係機関に問いかける」という答弁になりました。何もしないよりは少し前進かな、という程度です。ぜひ問題意識を持っていきたいと思います。