井口まみ
井口まみ井口まみ

高校の同窓会がありました

長野県諏訪二葉高校、34年前の卒業生です。45人中20人も集まりました。なんとなく5年とか7年とか間をおいてやってきましたが、みんな子供の手も離れ、ほんとに34年ぶりに再会した人も。当時は女子高だったので、50歳を超えた女性ばかり20人、一瞬にして18歳にもどり、そりゃあもう大騒ぎでした。当時の副担任の女性の先生が、今年還暦ということでそのお祝いも兼ねて開いたのですが、先生もお若いままで、ほとんど同級生。亡くなった担任の先生がいたら、あの時のままという感じです。

IMG_1147[1]諏訪湖のほとりのホテルでした。夕方少し早目についたので湖畔を散歩。秋晴れのなか、特産のカリンが鈴なりになっていました。なんてロケーションも、温泉も全く関係なく、ひたすら思い出話に花が咲きます。ほんとに青春してたなあ、っていう思い出がたくさんあるのです。

しかし話題は次第に現実問題へ。7年前は、自分たちの子どものことが中心でした。進路に悩み、いじめの話も出ました。しかし今回は全く違います。親の介護です。夫の両親と自分の両親、4人を次々と介護した友や、自宅で介護の真っ最中の友、遠距離で一人暮らしの父親を心配する友、今は元気でも車をぼこぼこにして帰ってくる父親を心配する友、それこそ話が尽きません。

夫の仕事も心配です。とりわけ自営業の友は、「アベノミクスってどこの国の話か」と不況を嘆きます。年金暮らしになったとき、病気したらだめだからと、山登りを始めた友もいました。まあ、なかには、孫の七五三の心配をしている友もいましたが…。原発事故は終息するのか、と詰め寄る友もいました。だれもが自分だけでは解決できない不安をたくさん抱えて生きていることが、手に取るようにわかりました。

いつもこういう時に思うのです。政治の責任なんだと。昔の思い出話をして、これからの老後の希望を語り合って、楽しく過ごせればいいのに、気がつくと、不安なことを出し合っている。そして最後に言われるのです。「もっとあんたががんばりなさいよ」!そうですよね。政治家が真面目に庶民の暮らしに答えないといけないですよね。その期待にホントにこたえたいなあ、とつくづく思った同級会でした。

IMG_1151[1]翌日は昼から地元で敬老会があったので、朝8時のあずさで帰ってきました。家族にお土産を買う暇もなく、上諏訪駅の構内の足湯の写真だけ撮って。お土産は同級生が自営でやっている老舗のワカサギの甘露煮を送ってもらうことにしました。