井口まみ
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水路の維持管理と多摩川ナシの防災網ーー決算審査特別委員会その2

水路の維持管理をしっかり

次は、多摩区に網の目のように広がっている水路の維持管理について。

多摩区は川崎市内でも水路がたいへん多い区で、総延長は143キロに及びます。私は2010年にも「定期的な除草や清掃などをするために予算の増額を」と求めていました。今回の議会でその後の経過をただすと、予算もほとんど変わらず、各地からたくさんの苦情が来ていることが明らかになりました。

大谷雄一・建設緑政局長は「定期的なパトロールを実施し、除草やしゅんせつなどを行うとともに、補修が必要な箇所については、速やかに維持補修工事を行う」と答弁。井口市議は「3年前も同じ答弁をされている。人と予算を増やさなければ事態は変わらない」と述べ、具体例を出しながらさらなる改善を求めました。

IMG_1092[1]具体的な例とは、多摩区菅の大丸用水です。20年前に管理用通路を立派に作りましたが、近隣の方たちが自主的にきれいにしているところはいいのですが、そうでないところはその後、まったく手入れをしないため、写真のような荒れ放題に。ひどいでしょう。これからもしっかり見ていきたいと思います。

 
害虫やひょう被害の防止に効果のある多摩川ナシの多目的防災網にもっと補助を

今年も多摩川ナシがたわわに実りました。5年前、カメムシが大量発生し議会で対策を求めていました。その後も繰り返しヒョウの被害などが出ていることから、その対策が求められていましたが、近年、「多目的防災網」が開発され、害虫やヒョウなどの被害防止に効果があることが明らかになっています。

IMG_1077[1]昨年度、初めて多摩区内でこの多目的防災網を設置した農家に川崎市が補助したことからその効果をただしました。伊藤和良・経済労働局長は、「ヒョウや防風、カメムシや蛾などに効果がある」とし、昨年130万円の補助金を今年度は337万円の補助金にしたことをあきらかにしました。

私は、「補助率が1割では、農家は手を上げにくい。もっと補助率を引き上げて」と求めました。