井口まみ
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江戸川区の中学校給食を視察しました

IMG_1406[1]江戸川区では、区の独自予算ですべての小中学校に正規職員で栄養士を配置し、学校ごとに献立をたてて学校で調理する給食を行っています。川崎には中学校給食がなく、ほとんどすべての親の願いですが、なぜ中学校給食はなぜ必要なのか、自校方式はどんなふうにいいのか、それをしっかり自分の言葉で語れるようになろう、その意義をこの目で学ぼうと、視察に行きました。

IMG_1412[1]試食させていただいたこの給食は、量もたくさんで、野菜がほんとにたくさん入っていました。この三倍とは言わないまでも、朝食と夕食もあわせて、中学生に必要な栄養やカロリー、野菜の量はどのくらいかということが、この目の前の給食で実感を持ってわかります。私たち大人には、上の写真くらいの量をだしてくれましたが、生徒たちはこの二倍、三倍を配膳さIMG_1413[1]れます。教室を見せていただきましたが、ほら、こんなにてんこ盛り!!残菜は全くありません。

いやはや、私は心から反省しました。中学生はこんなにたくさん食べなければならないんですね。自分の子どもの三年間の食事はどうだったか。思い出すのも恥ずかしい食生活でした。15センチくらいの小さな弁当箱に、時間がないとほとんど冷凍食品を詰めて、何とか間に合わせてきました。毎日の弁当作りはそうでもしないと続きませんでした。体も心も大きく成長するときに、その保障となる食生活を送らせられなかったことに、ほんとに申し訳なく思いました。それを子どもたちも知らないまま大きくなってしまったことは、江戸川の子どもたちの成長と比べて大きな差があるのではないかと、思いました。川崎の中学校では、菓子パンひとつですませてしまう子どももいます。それがいけないということもわからないまま成長期を過ごしてしまう。見過ごされてしまうのです。

IMG_1418[1]献立は、学校のカリキュラムに合わせて、食育の教育目標も立ててつくられています。地元の食材もしっかり取り入れています。それが生徒にしっかり伝わっていて、家庭科や総合の学習で学んだことを口に入れて実感として学ぶことができます。その中心に栄養士がいて、専門知識がしっかりと活かされています。

調理員は半分以上、栄養士も今年度から民間委託が始まっているそうで、江戸川の施策がすべていいというわけでもないようですが、しかし、自校方式の中学校給食が、子どもたちにとってどんなにいいかということを実感しました。一日も早く川崎の子どもたちに中学校給食を!改めて決意しました。