井口まみ
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プラスチックの分別の現場を視察しました

9月から全市でプラスチック容器包装の分別回収が始まっています。分け方がけっこうむずかしくて、「これはプラか、普通ゴミか」と困っている人がとても多く、井戸端会議でこのゴミ問題がやたら盛り上がっていることから、どういう処理をしているか見れば、分別の理解も深まるだろうと、環境委員会で視察することになったのです。

IMG_1440[1]これは全市民に見てもらう必要があると思いました。リサイクルに回すことができるものははっきり決まっているのです。それを分けるために人が手選別をしているのです!!分別するべきものには「プラ」と表示してあります。表示していないものありますが、法律で、容器包装のみが対象なので、たとえば、ヨーグルトについてくるスプーンの袋は分別ですが、スプーンは普通ゴミです。この対象物以外をはねるために、家庭から出された袋を自動で破いて、ベルトコンベアで運ばれてきたものを、全部人の目で見て、手でよけていくのです。

IMG_1448[1]ざっと除けられたものが山積みにされ、もう一度手で選別して、完全に除けられたものは普通ゴミとして焼却炉に行きます。この最終的に除けたものの山にはほんとにびっくり!!なんと、マネキンの首まであるではありませんか。多くは、ストローやスプーンなどのいわゆる「製品プラ」や、洗ってない容器でした。なかには包丁や100円ライターのような危険物もありました。洗っていない容器が多いので、本来ならにおいなどないはずなのに、処理場全体がほんとにくさい。これも分別ができていない弊害でした。職員に伺ったら、汚れているのはだめだが、洗って濡れているのは大丈夫だそうで、ちゃんと洗えないものは普通ゴミに入れてほしいんだそうです。

IMG_1452[1]分別されたプラは、圧縮されて再生を行う事業者に引き取られていきます。きちんと分別できていれば、ハンガーなど再生製品になります。川崎のものは手選別のおかげでAランクになっているそうです。

IMG_1444[1]どういうものがリサイクルできるのか、きちんと説明しなければ、真面目に分別しても、あの人たちの手を煩わせているかもしれない。これはほんとに説明不足だと思いました。いちおう、詳しいチラシもあるのですが、全戸にくばったのは、パンフレットのなかの数ページに書かれているものなので、私たちも気が付きませんでした。行政には繰り返し説明するよう求めていきたいと思いますが、ここ、浮島処理センターの見学会を私たちも行ったほうがいいなあ、と思いました。

そしてもう一つ感じた問題は、この費用はすべて自治体もちだということです。プラを使って製品を作った製造者には何の負担もありません。製造の段階で分別しやすいものを作るとか、このリサイクル費用を製造者が負担するとかしなければ、自治体の持ち出しだけがやたら増えることになります。それもほんとにおかしいと思いました。これも政治が解決しなければならない問題ですね。